小麦品種「あやひかり」の奨励品種採用

小麦品種「あやひかり」の奨励品種採用

タイトル小麦品種「あやひかり」の奨励品種採用
要約多収で耐倒伏性が高く、コムギ縞萎縮病にも強い低アミロースの小麦品種「あやひかり」を奨励品種に採用する。県特産品である「伊勢うどん」麺用としての利用が見込まれる。
キーワードあやひかり、奨励品種、コムギ縞萎縮病、低アミロース、耐倒伏性
担当機関三重科技 農研 作物グループ
連絡先0598-42-6359 / tmurkami@mate.pref.mie.jp / tmurkami@mate.pref.mie.jp
区分(部会名)関東東海北陸農業
分類技術、普及
背景・ねらい本県における小麦は「農林61号」が水田輪換畑を中心に栽培されているが、倒伏の発生や、倒伏回避のため充分な施肥が実施されないことが、低収・品質低下要因の一つとなっている。また、近年コムギ縞萎縮病の発生が確認されその対策が望まれている。一方、一部では麺用として県産小麦の需要があり、新たな素材が求められている。そこで、耐倒伏性に優れ、コムギ縞萎縮病に抵抗性を示す多収小麦として、また低アミロースで新たな食感を持つ麺用小麦粉原料として新品種「あやひかり」を導入することにより、新たな県産麦の生産振興を図る。
成果の内容・特徴1.
「あやひかり」の出穂期は「農林61号」に比べ3日程度早く、また成熟期は「農林61号」より1日程度早熟である(表1)。
2.
稈長は85cmで「農林61号」より約10cm短稈であり、耐倒伏性は高い(表1)。
3.
穂数は平方メートルあたり544本で「農林61号」より少ないが、穂長、および千粒重は「農林61号」を上回り、収量は57.7kg/aと多収である(表1)。
4.
現地試験においてコムギ縞萎縮病の発病は認められず、本病に対し強い抵抗性を示すと推察される(表2)。
5.
製粉歩留、ミリングスコアはやや高く、粉色も良好である(表3)。
6.
「あやひかり」は県特産品である「伊勢うどん」麺用粉として、「農林61号」、ASWより麺の食感に優れ有望である(表4)。
成果の活用面・留意点1.
普及対象地域は平野部を中心に1,000haが見込まれる。
2.
砂壌土等では、登熟期に枯熟れ症状が発生しやすいので、地力の高い地域や圃場を選定する。
3.
「農林61号」に比べ、深播や湿潤条件では出芽率がやや劣ることがあるので留意する。
具体的データ
図表
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予算区分県単、国委託
研究期間1999~2002
研究担当者村上高敏、宮本啓一、神田幸英、山川智大、児玉幸弘
発行年度2002
収録データベース研究成果情報

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