水稲における被覆肥料の側条・全量基肥施肥による省力化

水稲における被覆肥料の側条・全量基肥施肥による省力化

タイトル水稲における被覆肥料の側条・全量基肥施肥による省力化
要約水稲(コシヒカリ)の側条施肥による全量基肥栽培では、速効性肥料と被覆肥料を1:2に配合した肥料が適しており、慣行分施の施肥窒素量よりも3割減肥が可能である。この栽培法によって、施肥の省力化と肥料コストの削減が図られる。
キーワード側条施肥、全量基肥、減肥、省力化、コストの削減
担当機関栃木農試 環境技術部 土壌作物栄養研究室
連絡先028-665-7072 / moris01@pref.tochigi.jp / moris01@pref.tochigi.jp
区分(部会名)関東東海北陸農業
分類技術、普及
背景・ねらい水稲栽培のより一層の省力化・低コスト化を図るため、水稲の側条施肥に用いる全量基肥肥料の配合割合、減肥率を明らかにする。
成果の内容・特徴1.
側条施肥用の全量基肥肥料として、肥料の排出口での詰まりを無くすために、粉化しにくい粒状肥料を使用した。また、機械への充填回数を少なくするために、窒素成分を全層施肥の12%に対し、側条施肥では20%に高めた。
2.
窒素肥料の配合割合は、慣行の3割程度減肥した場合でも適正な茎数や穂数を確保でき(表1)、ほとんど減収しない(表2)ことから、速効性肥料1に対して被覆肥料2(側条全量A減)が適している。被覆肥料の配合割合は、全層施肥と同様にシグモイド100日タイプとSシグモイド100日タイプを等量混合した。
3.
側条・全量基肥栽培では、玄米中の窒素含有率が慣行分施に比べて低く、食味が向上する(図1)。
4.
施肥作業時間は慣行分施栽培では約1時間/10aであるが、側条・全量基肥栽培では、施肥と田植えが同時であるため、施肥作業時間を肥料の充填時間とすると6分になり、約1/10に短縮し省力となる。肥料コストも慣行分施栽培を100とすると74~86%となってコストの削減が図られる(図1)。
成果の活用面・留意点1.
普及対象地域等
県央地域(多湿黒ボク土)
2.
普及上の留意事項
県南地域では、地温が高く、被覆肥料からの窒素溶出が異なるため、配合する被覆肥料の種類を変える必要がある。
具体的データ
図表
図表
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予算区分受託
研究期間1998~2001
研究担当者森聖二
発行年度2002
収録データベース研究成果情報

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