関東低湿地における水平掘削式穿孔暗渠工法技術

関東低湿地における水平掘削式穿孔暗渠工法技術

タイトル関東低湿地における水平掘削式穿孔暗渠工法技術
要約水平掘削式穿孔暗渠は、一工程で吸水管布設とモミガラ充填ができ、作業も速い浅層暗渠工法の一つである。その排水効果は、数値解析や現地圃場試験でも従来型暗渠工法やドレンレイヤー工法と同等以上である。
キーワード水平掘削式穿孔暗渠、湿田排水対策、浅層暗渠
担当機関千葉県農総研 生産技術部 生産工学研究室
連絡先043-291-9532 / info@agri-exp.midori.chiba.jp / info@agri-exp.midori.chiba.jp
区分(部会名)関東東海北陸農業
分類行政、普及
背景・ねらい従来型暗渠では十分な排水対策が行えない湿田を汎用化するために、浅層・無勾配で施工可能な暗渠工法を確立する。ドレンレイヤー工法(以下、ドレンレイヤー)が切刃を牽引して暗渠断面を開溝するのに対して、水平掘削式穿孔暗渠(以下、穿孔暗渠)は掘削により暗渠断面を開溝するため、圃場の土質条件に左右されずに施工ができる。そこで、穿孔暗渠の排水能力や施工条件及び施工コストを明らかにする。
成果の内容・特徴1.
穿孔暗渠は、図1に示すような掘削と吸水管布設及びモミガラ充填が同時施工の掘削工法のため、土質の制約を受けにくい。また、掘削断面積が小さいため掘削土量・残土量が少ない(図2)。
2.
耕盤が硬い圃場では、ドレンレイヤーは施工前にリッパドーザやドレンレイヤーの空引き等の前処理を必要とした(表1)。穿孔暗渠はこのような圃場でも単独施工が可能であり、千葉県の粘質土圃場43a(21.5a×2圃場)では、吸水渠施工を約6時間で完了した。
3.
田面上に表面水が存在せず、厚さ20cmの作土が水分で飽和した畑状態を想定して、排水経過時間と作土の重力水排除率の関係を差分法による横浸透解析により算出したところ、穿孔暗渠(間隔5m)の排水能力は他のタイプの暗渠よりも優れていた(図3)。
4.
粘質土の圃場において湛水後に排水試験を行い、従来型暗渠(間隔10m、有勾配ホウ)と穿孔暗渠(間隔5m、無勾配)の暗渠間隔中間部における作土層の水位低下速度を比較したところ、両者の排水能力はほぼ同等と考えられた(図4)。
5.
穿孔暗渠(間隔5m)の施工コストは、従来型暗渠(間隔10m)に対して約6%減となる。
成果の活用面・留意点1.
穿孔暗渠ではモミガラ使用量が少なくなりコストの低減化が図れるため、ドレンレイヤーと同様に吸水渠の高密度施工が可能である。
2.
穿孔暗渠の施工可能な土壌条件はトレンチャーと同じである。
3.
穿孔暗渠の断面は図2のようにフラスコ型となるため、施工時にはモミガラを棒等でついて充填を十分に行う必要がある。
具体的データ
図表
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予算区分先端技術(国補)
研究期間2000~2002
研究担当者小柴伸夫、奥山泰河
発行年度2002
収録データベース研究成果情報

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