日持ち性関連遺伝子を導入した形質転換メロンの作出

日持ち性関連遺伝子を導入した形質転換メロンの作出

タイトル日持ち性関連遺伝子を導入した形質転換メロンの作出
要約メロンから単離したエチレン生合成遺伝子Cme-ACS1を改変してアグロバクテリウム法でメロン育種素材に導入することにより、果実でのエチレン発生量が少なく、日持ち性が向上する形質転換メロンを作出できる。
キーワードメロン、エチレン、日持ち性、育種、形質転換
担当機関茨城農総セ 生工研 野菜育種研究室
連絡先0299-45-8330 / kuzuya@agri.preff.ibaraki.jp / kuzuya@agri.preff.ibaraki.jp
区分(部会名)関東東海北陸農業
分類技術、参考
背景・ねらい本県の園芸主要作物であるメロンの栽培は、1月から10月にかけて半促成または抑制栽培の作型で行われ、果実は5月から10月にかけて出荷されています。現在、メロンにおいては、ウイルス病、果実の肥大性、日持ち性等が問題となっています。特に、メロン等の作物の日持ち性はエチレンにより低下し、生産、流通、消費の段階で多くが廃棄されています。
そこで、外来遺伝子導入技術を活用して、最終的には本県のメロン育種に速やかに活用できる日持ち性育種素材を開発する。
成果の内容・特徴1.
メロンから単離したエチレン生合成遺伝子Cme-ACS1を改変してアグロバクテリウム法を利用してメロン育種素材の緑肉系P1に導入することにより形質転換メロンを作出できる。
2.
形質転換したメロン個体の中には、果実のエチレン発生量が低下し、果実の日持ち性が向上するものがみられる(図1)。
3.
それら日持ち性が向上した形質転換体の後代(T2、T3世代)のメロン果実においても、同様にエチレン発生量の抑制並びに日持ち性の向上等の特性が遺伝する(図2、3)。
4.
また、日持ち性の向上したT3世代の形質転換メロンは、胚軸長、本葉の形状・大きさ、草丈、雄花と両生花(雌花)着生等において非形質転換体との間に顕著な差異を認めない。
5.
さらに、日持ち性の向上したT3世代の形質転換メロンにおいては、正常な形態の花粉の量、花粉の稔性も導入遺伝子による悪影響は認められない。
成果の活用面・留意点1.
赤肉系の育種素材Vedrantaisへの導入においても多くの形質転換メロンが作出されており、日持ち性の向上する個体の作出が期待できる。
2.
形質転換体の栽培利用にあたっては、国の定めた指針に基づき環境への安全性評価等が義務づけられており、日持ち性形質転換メロンについても今後検討する。
具体的データ
図表
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予算区分国補(地域先端)
研究期間1996~2001
研究担当者葛谷眞輝、江面浩、佐藤隆英、鹿島美咲、大友綾子、八城和敏、冨田健夫、遊橋健一
発表論文1)江面浩ら(1997) 育雑47:163
2)Ezura et al.(1997) 1st International ISHS Symposium on Cucurbit
3)小河原俊之ら(1998)育雑48:413
発行年度2002
収録データベース研究成果情報

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