高温時期のハウス内気温の上昇を抑制する新しい強制換気法

高温時期のハウス内気温の上昇を抑制する新しい強制換気法

タイトル高温時期のハウス内気温の上昇を抑制する新しい強制換気法
要約ハウスの天窓、側窓を閉鎖した状態で換気扇を用い外気を風速約55cm/sでハウス内に取り入れる強制換気法によって、6月から8月の晴天日における日中のハウス内平均気温を自然換気に比べて約2℃低下させることが可能である。
キーワード昇温抑制、強制換気、自然換気、風速
担当機関静岡農試 園芸部
連絡先0538-36-1555 / naoki1_ohishi@hq.pref.shizuoka.jp / naoki1_ohishi@hq.pref.shizuoka.jp
区分(部会名)関東東海北陸農業
分類技術、参考
背景・ねらい水分ストレスを付与する高糖度トマトの周年生産では、夏季の栽培時期にハウス内気温が過度に上昇して栽培が不安定となりやすい。そこで、換気扇を用い従来法に比べて高風速で外気をハウス内に取り入れる強制換気法が気温、湿度に及ぼす影響を検討する。
成果の内容・特徴1.
強制換気は、両屋根型プラスチックハウス(南北棟、約100m2)の北側壁に換気扇(定格出力:750W、最大風量:380m3/min)2基を設置し、外部遮光(遮光率50%)を行い天窓・側窓を閉鎖した状態で換気扇によりハウス南側壁の吸気口(防虫網:目合い0.4mm)から外気を取り入れるものである(図1)。
2.
換気扇稼働時の強制換気ハウス内における風速(地上1.5m位置)は、トマト株がない場合の通路及びベッド位置はそれぞれ54±17 cm/s、56±14
cm/sであるが、収穫期のトマト株がある場合にはそれぞれ42±9 cm/s、20±15 cm/sに減少する(図1)。
3.
自然換気ハウス(外部遮光50%、天窓・側窓全開)における夏季晴天日の最高気温は40℃に達するが、強制換気ハウスでは38℃程度に抑えられる(図2)。一方、強制換気における相対湿度は、自然換気よりやや高くなる(図2)。
4.
6月から8月の強制換気ハウスにおける日中の平均気温(8時~16時)は、ハウス外に比べて2~3℃上昇するが、自然換気ハウスに比べて約2℃低下させることが可能である(図3)。
成果の活用面・留意点1.
強制換気によってハウス内の蒸発散要求量が増加するため、これに対応した灌水管理が必要である。
2.
害虫の侵入を防止するため、吸気口には0.4mm程度の防虫網を設置する必要がある。
具体的データ
図表
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予算区分国補(輸入農産物対策)
研究期間1999~2002
研究担当者杉山明正、大石直記、忠内雄次
特許出願(公開)特許出願 特願2002-164375
発行年度2002
収録データベース研究成果情報

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