基盤整備による温室効果ガス発生量の削減効果

基盤整備による温室効果ガス発生量の削減効果

タイトル基盤整備による温室効果ガス発生量の削減効果
要約基盤整備により圃場の排水改良が行われることで、非かんがい期の土壌水分を低下させ、水稲栽培期間の適切で確実な水管理を可能にし、温室効果ガスであるメタンの発生量を安定的に削減できる。
キーワード基盤整備、排水改良、非かんがい期、土壌水分、水管理、メタン
担当機関農業総合研究所 基盤研究部
連絡先0258-35-0047 / sira@ari.pref.niigata.jp / sira@ari.pref.niigata.jp
区分(部会名)関東東海北陸農業
専門北陸
研究対象生産環境
分類参考、技術
背景・ねらい近年、地球温暖化問題が世界的に叫ばれ、温室効果ガスの1つであるメタンについては、国内で水田からの発生が25%を占めているとされ、その抑制対策が求められている。そこで、圃場条件の変化(特に排水改良)によるメタン発生量の変化を把握し、農業農村整備事業(基盤整備)の実施によるメタン発生量の削減効果を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 基盤整備により排水路及び暗渠が整備されることで非かんがい期における地下水位の低下及び土壌水分の低下で圃場の乾田化が図られるため、メタンの基質となる稲わら等の有機物が分解され、メタンの発生量が安定的に削減できる(図1)。
  2. 基盤整備された圃場では、かんがい期に適切で確実な水管理が可能になり、適期に中干しを行うことで早期に効果が現れ、土壌を酸化的にさせメタンの発生量が削減できる(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 整備圃場及び未整備圃場で基盤整備前は還元型グライ低地土細粒質強粘質であったが、基盤整備によりグライ層が低下し整備圃場ではグライ化灰色低地土細粒質強粘質に変化している。
  2. 整備圃場は昭和58年~59年に面工事、平成元年に暗渠排水工事が行われ、暗渠管は陶管で60cm~80cmの深さに7.5m間隔で4本埋設されている標準区画(30a)の圃場である。
  3. 稲わら等の有機物を秋期に全量すき込み、同様の栽培管理を行った結果である。
  4. カドミウムの吸収を抑制するために土壌の過度の乾燥は避け、良質米生産のために適切な水管理を行うことが必要である。
具体的データ
図1
図2
予算区分受託(北陸農政局農村計画部、新潟県農地部)
研究期間1999~2001
研究担当者渡辺秀一、白鳥 豊
発行年度2002
収録データベース研究成果情報

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