アカヒゲホソミドリカスミカメの水田内発生消長

アカヒゲホソミドリカスミカメの水田内発生消長

タイトルアカヒゲホソミドリカスミカメの水田内発生消長
要約アカヒゲホソミドリカスミカメ成虫はイネの出穂に伴い水田へ侵入し、発生盛期は穂揃い期頃である。成虫はイネに産卵し、水田内で次世代の幼虫、成虫が発生する。この発生量には品種間差がある。
キーワードアカヒゲホソミドリカスミカメ、水田、発生消長、斑点米、品種
担当機関新潟農総研 作物研究センター 栽培科
連絡先0258-35-0047 / ishimoto@ari.pref.niigata.jp / ishimoto@ari.pref.niigata.jp
区分(部会名)関東東海北陸農業
分類技術、参考
背景・ねらい新潟県において、イネの極早生、早生品種でアカヒゲホソミドリカスミカメによる斑点米被害が増加し、新たな問題となっている。本種は、水田周辺雑草地では年4~5世代経過し、主として7月下旬に発生する第2世代成虫が出穂後の水田に侵入するとされているが、水田内での詳細な発生消長は明らかではない。薬剤防除や発生予察調査に活用するため、その発生消長を明らかにする。
成果の内容・特徴1.
水田での成虫発生は、6月下旬~7月上旬、イネの登熟初期、登熟中・後期に認められ、6月下旬~7月上旬およびイネの登熟初期は水田外からの侵入虫が主体であるが、登熟中・後期は水田外からの侵入は少ない(図1)。これらの発生は、各々第1世代、第2世代、第3世代が主体とみられる。
2.
登熟初期の成虫侵入時期は、暦日では品種により異なるが、いずれの品種でもイネの出穂に伴い侵入量が増加し、個体数は穂揃い期頃にピークとなる。その後個体数は減少するが、出穂期10~15日後頃まで発生が続く。この時期の個体数は出穂期の早い品種で多い。(図1)
3.
登熟初期に侵入する成虫がイネに産卵し、次世代の幼虫、成虫が発生する。この個体数は極早生のわせじまんで多く、早生のこしいぶき、中生のコシヒカリでは少ない。(図1)
4.
斑点米発生量は極早生のわせじまんで多く、早生のこしいぶき、中生のコシヒカリでは少ない(図2)。
成果の活用面・留意点1.
薬剤防除、発生予察調査のための参考となる。
2.
こしいぶき、コシヒカリにおいても、割れ籾率が高い場合は斑点米発生量が多くなる可能性がある。
3.
イネ科牧草地等、アカヒゲホソミドリカスミカメの多発生地に隣接した水田では、登熟中・後期にも成虫が侵入する場合がある。
具体的データ
図表
図表
予算区分国補(新技術実用化)
研究期間2000~2002
研究担当者石本万寿広、永瀬淳
発行年度2002
収録データベース研究成果情報

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