夏まき用コマツナ新品種‘01試交12’の育成

夏まき用コマツナ新品種‘01試交12’の育成

タイトル夏まき用コマツナ新品種‘01試交12’の育成
要約キャベツ由来の萎黄病抵抗性を有するコマツナ‘YR江戸川’(東京農試育成)と市販品種の自殖選抜系統とを交雑し、F1品種‘01試交12’を育成した。本品種は、萎黄病に強く軟弱徒長しにくいため、夏まき栽培(UVカットフィルム被覆下)に適する。
キーワードコマツナ、萎黄病抵抗性、品種育成、夏まき、UVカットフィルム
担当機関東京農試 江戸川分場
連絡先042-524-3191
区分(部会名)関東東海北陸農業
分類技術、普及
背景・ねらいコマツナの夏まき栽培では萎黄病や害虫による被害が生じやすい。一方、害虫防除に有効なUVカットフィルムを利用した施設栽培では、生育が軟弱化し品質が損なわれる問題がある。そこで、萎黄病に強く、UVカットフィルム利用の施設栽培で品質に優れる東京ブランドのコマツナを育成する。
成果の内容・特徴1.
キャベツ萎黄病抵抗性を有するコマツナ固定系統(当場育成)と市販品種‘ひとみ’((株)トーホク)の自殖選抜系統とを2001年に総当たり交雑した。萎黄病抵抗性、草姿、軟弱徒長、株張り、葉色、生育の早晩等を検討した結果、‘EC25-1’(‘YR江戸川’と命名、品種登録出願第15754号)と‘HT-S図1)。
2.
夏まき栽培(UVカットフィルム被覆下)における生育では、対照品種‘ひとみ’と比較して葉色は同等であるが、葉数が多く株張りがある。胚軸、節間、葉柄の徒長が少ないため、荷姿(根付き結束)における株元の揃いがよい。生育速度は‘ひとみ’と比較してやや緩やかである(図2、表1)。
3.
本品種は高度な萎黄病抵抗性を保有し、市販の抵抗性品種が発病する条件下でも極めて安定した強さを発揮する(図3)。
4.
本品種は、管内で栽培されている主力品種と比較して、立毛でやや劣るが、収穫物では同等以上の評価が得られる(図4)。
成果の活用面・留意点1.
本品種は、萎黄病等に強く軟弱徒長しにくいことから、UVカットフィルム利用のハウス栽培に向いている。
2.
栽培時期は、5~9月まきに適する。
3.
露地栽培では、株張りや根の張りが強くなりやすいので注意する。
具体的データ
図表
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予算区分都単
研究期間1999~2003
研究担当者吉村聡志、竹内純、野口貴
発表論文2)野口(2003)農及園78:1258-1264
品種出願(登録)1)品種登録出願第15888号(2003.7.22)
発行年度2003
収録データベース研究成果情報

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