アスパラガスにおける養液土耕栽培の適用性

アスパラガスにおける養液土耕栽培の適用性

タイトルアスパラガスにおける養液土耕栽培の適用性
要約アスパラガスの半促成やハウス雨よけの、2季どり、または長期どり栽培において、株養成のための立茎開始以降に養液土耕(かん水同時施肥)を用いると、夏秋期の増収効果が高く、かん水・施肥の省力化と減肥栽培が可能である。
キーワードアスパラガス、長期どり、2季どり、養液土耕、省力化、環境保全型
担当機関長野南信農試 栽培部
長野野菜花き試 野菜部
連絡先0265-35-2240
区分(部会名)関東東海北陸農業
分類技術、普及
背景・ねらいアスパラガスは多肥栽培型の作物であり、特に2季どりや長期どりの生産現場では年間5~6kg/aを越える窒素施肥事例も認められる。また、かん水効果の高い作物であることなどから、夏季を中心に追肥やかん水に多くの労力を要する。
そこで、これら作物としての特性や肥培管理の面から、果菜類で導入が進んでいる養液土耕栽培に着目し、アスパラガスに対する適用性について検討する。
成果の内容・特徴1.
アスパラガスの施設利用による2季どり・長期どり栽培において、養液土耕システムを導入し、表1の「給液管理の目安」に従って栽培する方法は、アスパラガスに対する 適用性が高い(表1)。
2.
株養成のための立茎開始以降~8月下旬まで養液土耕栽培する方法は、慣行栽培に対して特に夏秋期の増収効果が顕著で、年間収量も増加する(図1)。
3.
年間の窒素施肥量を3.5kg/aとし、現地慣行施肥量に対して30~40%程度減肥しても、養液土耕栽培の収量レベルは比較的高い水準を確保できる(図1、表2)。
4.
基肥を施用せず立茎開始~8月下旬まで養液土耕栽培とする方法と、基肥は配合肥料で施用して7月~8月下旬の間のみ養液土耕栽培とする方法では、収量に大きな差は認められず、どちらの方法でも利用可能である(図1)。
5.
養液土耕区と同一水量を点滴チューブで毎日かん水のみ処理した慣行施肥点滴かん水区に比べると、養液土耕区で増収効果が認められたことから、養液土耕栽培における増収は単なるかん水効果ではなく、かん水同時施肥による効果と考えられる(表2)。
成果の活用面・留意点1.
夏秋期の収穫過多により翌年春期の収量が低下する傾向にあり、夏秋期に重点を置く場合に導入効果が高い。
2.
土づくりは慣行栽培と同様に、有機物施用による物理性改善や、土壌診断に基づいた石灰質資材によるpH矯正等を必ず行う。
3.
養液土耕システムの導入に際しては原水の分析を行い、FeやMnが1ppm以上含まれる場合やCaOや重炭酸イオンなどが多い場合は点滴チューブが目詰まりしやすいので、イオン交換などの対策をとる。
具体的データ
図表
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予算区分県単
研究期間2000~2002
研究担当者木下義明、元木 悟、矢澤有紀、山口秀和
発行年度2003
収録データベース研究成果情報

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