剪定枝の肉用牛敷料利用と堆肥化技術

剪定枝の肉用牛敷料利用と堆肥化技術

タイトル剪定枝の肉用牛敷料利用と堆肥化技術
要約肉用牛敷料に広葉樹主体の剪定枝を2軸せん断破砕後植繊機にかけ利用すると、飼養中の臭気が抑えられ、堆肥化期間が短縮できる。
キーワード肉用牛、敷料、剪定枝、2軸せん断破砕、堆肥化
担当機関埼玉農総研 畜産研究所 環境資源担当
連絡先048-536-0311
区分(部会名)関東東海北陸農業
分類技術、参考
背景・ねらい肉用牛の敷料として利用されるオガクズは、分解が遅く長い堆肥化期間を要する。一方、公園や家庭から排出される剪定枝の利用が急務であり、当研究所では2軸せん断破砕剪定枝の豚発酵床における発酵特性を解明し、普及を進めている。そこで、肉用牛敷料のオガクズを破砕剪定枝に代えた場合の敷料利用性および堆肥化特性の違いを検討する。
成果の内容・特徴1.
2軸せん断破砕機で破砕後スクリュー式加圧粉砕機処理した広葉樹主体の剪定枝は、針葉樹由来のオガクズに比べ窒素含量が高く、粒度分布は広く、吸水量は少ない(表1)。
2.
肉牛飼養農家において、破砕剪定枝またはオガクズを敷料として、12ヵ月齢の肉牛1頭あたり0.25?を使用した場合、含水率は剪定枝が低く推移する(表2)が、農家が交換適時と判断した使用期間はオガクズ区が15.7日に対し、剪定枝区は13.6日と短い。オガクズは剪定枝に比べて表面が乾きにくいものの、水分を多く保持できるため使用期間が長くなる。
3.
敷料表面のアンモニア濃度は、剪定枝区が低く推移するが、交換間際にはオガクズ区が低くなる。敷料のpHがオガクズ区は1週以降低下してくることが関係していると思われる(表2)
4.
畜舎から取り出したふんと敷料を、透湿不透水シートと下部からの通気を組み合わせた簡易施設で堆肥化した。発酵温度は堆積直後に全体が最高値に達し、切り返しにより再上昇しながら暫時低下する。剪定枝区が高温で長期間推移するのは、物理的に通気性がよいことと、微生物が増殖しやすい微細構造のためと思われる(図1)。
5.
剪定枝はオガクズに比べ難分解性のリグニンとセルロースの割合が少ない。堆肥化により、剪定枝区のセルロースは速やかに分解するが、オガクズ区のセルロースはほとんど分解しない(図2)。剪定枝は破砕により繊維がねじ切られ微生物分解を受けやすい構造になっているが、オガクズは鋭利な歯で切られた構造であることに加え、針葉樹由来の分解阻害物質を含むため分解が遅いと思われる。剪定枝を敷料に利用することで、オガクズよりも堆肥化期間が短縮できる。
6.
剪定枝区オガクズ区ともに16週の堆肥化により、コマツナ種子発芽率は100%で、肥料成分は堆肥の推奨基準を満たすが、EC値は剪定枝区の方が低い(表3)。
成果の活用面・留意点1.
剪定枝資源化センター等の破砕剪定枝を利用できる都市近郊肉用牛農家及び酪農家に推奨できる。
2.
剪定枝は広葉樹主体のものとし、破砕に際しては2軸せん断方式等で木の繊維を破断するように留意する。
具体的データ
図表
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予算区分県単
研究期間2003~2003
研究担当者崎尾さやか
発表論文崎尾(2004)平成15年度全国農業システム化研究会現地実証調査成績書:138-139.
発行年度2004
収録データベース研究成果情報

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