高増体乳用育成牛の飼料中分解性及び非分解性蛋白質含量と発育速度

高増体乳用育成牛の飼料中分解性及び非分解性蛋白質含量と発育速度

タイトル高増体乳用育成牛の飼料中分解性及び非分解性蛋白質含量と発育速度
要約育成初期の発育促進を図るために、分解性蛋白質(CPd)含量及び非分解性蛋白質(CPu)含量を高めた飼料を給与しても発育への効果は認められない。また、CPuを高めた場合は、尿中窒素排出量が高いことから、CPu含量は給与飼料中養分含量の4~5%程度が適正である。
担当機関富山畜試 酪農肉牛課
連絡先076-469-5921
区分(部会名)関東東海北陸農業
分類技術、参考
背景・ねらい生後90日齢から初回授精時期までの栄養水準を高め日増体量(DG)を1.0kgとする飼料を給与した場合、日本飼養標準で授精目標とされる体重350kg、体高125cmに317日齢で達し、21~22ヶ月齢で安全な初産分娩は可能である。
一方、育成初期は第一胃の発達が未成熟なため、より効率的に蛋白質を摂取させるため、CPu含量の高いバイパス率を高めた飼料を給与することが考えられる。そこで、給与飼料中可消化養分総量(TDN)をほぼ同水準としDGを1.0kgとした場合の粗蛋白質の適正な給与水準について検討する。

成果の内容・特徴1.
給与飼料は、体重200kgを基準として前・後期に分けてCPd含量を前期9.2%、後期8.3%、CPu含量を前期4.9%、後期3.9%とするLP区、CPd含量を前期9.5%、後期9.4%、CPu含量を前期6.7%、後期4.9%とするHP区を設け、バイパス率は体重200kgまでLP区35%、HP区40%、体重200kg以降LP区32%、HP区34%とする(図1)。
2.
DGは両区とも1.0kgを超え、体重350kg到達時の体高は両区とも日本飼養標準の目標である125cmを確保し発育に差は無く、授精可能な体格になる(表1)。
3.
飼料消化率は、乾物、酸性デタージェント繊維(ADF)および総エネルギー(GE)に差は無いが、CPは体重300kg時にLP区60%、HP区66%となりHP区が高い(図2)。
4.
摂取窒素量は、HP区がLP区より体重200kg時に18%、300kg時に19%高い。また、CPuを高めても排出される窒素量が多くなることから、CPu含量は給与飼料中養分含量の4~5%程度が適正である(図3)。

成果の活用面・留意点1.
酪農家および育成牧場における育成初期の飼養管理方法として参考となる。
2.
CPu含量を高める飼料は、加熱大豆粕を用いている。
3.
日本飼養標準1999年版では、育成期のDGを0.9kg以下が安全としている。
具体的データ
図1
表1
図2
図3
予算区分国補(先端技術)、県単
研究期間2001~2005
研究担当者蓮沼俊哉、上田博美、紺博昭(富山畜試)、金川博行、織部治夫(石川畜総セ)、川嶋賢二、鎌田望、井上貢(千葉畜総研)、石井貴茂(茨城畜セ)、中山博文、原田英雄(愛知農総試)、秋山清、久末修司(神奈川畜技セ)、海内裕和、久保田和弘(長野畜試)、栗原光規、寺田文典、櫛引史郎(畜産草地研)
発行年度2005
収録データベース研究成果情報

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