一輪ギク新品種「愛知秋1号」の育成
一輪ギク新品種「愛知秋1号」の育成
タイトル | 一輪ギク新品種「愛知秋1号」の育成 | ||
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要約 | 白花一輪ギクの新品種「愛知秋1号」を育成した。「愛知秋1号」は秋ギクで、周年生産における10月から6月出荷に適しており、伸長性に優れ生育・開花が速い、花弁数が多く花も大きい、草姿・茎葉のバランスが良い等の特徴がある。 | ||
キーワード | キク、一輪ギク、新品種、愛知秋1号 | ||
担当機関 | 愛知花き連きく部会 | ||
愛知農総試 東三河農研 花きグループ | |||
連絡先 | 0532-61-6293 | ||
区分(部会名) | 関東東海北陸農業 | ||
分類 | 技術、普及 | ||
背景・ねらい | 一輪ギクの周年生産において、秋ギクは、主に10月から6月までの期間出荷される。しかし、近年導入された品種では、出荷時期によっては計画的な出荷ができない、品質が低下する等の問題が発生している。そこで、多収性、市場性、日持ち性に優れると共に10月から6月まで開花制御が容易で品質が安定する品種を育成する。 | ||
成果の内容・特徴 | 1. 育成経過 2001年11月に、花形が良く日持ち性に優れた当場保有白花秋ギク系統「00-JM-01」を種子親、草姿に優れ生育開花の速い白花秋ギク品種「神馬」を花粉親に用いて交配し、2002年に実生選抜、2003年に二次選抜、三次選抜及び現地試作(県下延べ8カ所)、2004年に現地における拡大展示及び特性検定を行った。その結果、「愛知秋1号」を実用品種として有望と判断して育成を完了した(図1)。 2. 育成品種の特性 (1) 「神馬」や「精興の誠」に比較して、開花がやや早い(表1)。 (2) 伸長性に優れ生育が良い(表1)。 (3) 舌状花数が多く、花径も大きい(表1)。 (4) 観賞期間は「神馬」より長いが、「精興の誠」よりはやや短い(図2)。 (5) 高温期における生理障害の発生や低温遭遇による開花遅延等を起こすことなく、品質が安定している。 | ||
成果の活用面・留意点 | 1. 出荷時期は、10~6月が適している。 2. 品種登録を出願しており、栽培には愛知県及び愛知花き連きく部会との許諾契約が必要である。 | ||
具体的データ | |||
図1 | |||
表1 | |||
図2 | |||
図3 | |||
予算区分 | 県単 | ||
研究期間 | 2000~2006 | ||
研究担当者 | 奥村義秀、加藤博美、酒井広蔵、森岡公一、西尾讓一、青木献、石川高史、大石一史、田中英樹 | ||
品種出願(登録) | 品種登録出願 2005年10月11日(出願名「白翠」) | ||
発行年度 | 2005 | ||
収録データベース | 研究成果情報 |