小麦「イワイノダイチ」の奨励品種採用

小麦「イワイノダイチ」の奨励品種採用

タイトル小麦「イワイノダイチ」の奨励品種採用
要約早熟で収穫が梅雨にかかりにくく、短稈で耐倒伏性が強く、多収で品質が優れる小麦品種「イワイノダイチ」を奨励品種に採用する。
キーワードコムギ、早熟、イワイノダイチ、奨励品種
担当機関静岡農試 作物
連絡先0538-36-1554
区分(部会名)関東東海北陸農業
分類技術、普及
背景・ねらい本県の小麦奨励品種「農林61号」は晩熟で収穫が梅雨にかかりやすく、長稈で耐倒伏性が劣るため、収量・品質ともに安定生産が難しい。そこで「農林61号」より早熟で、耐倒伏性が強く、多収で、子実の外観品質及び製粉・製麺適性が優れる「イワイノダイチ」を奨励品種に採用し、県内の小麦生産の安定化を図る。

成果の内容・特徴「イワイノダイチ」は「農林61号」と比較して次の特徴があるため奨励品種に採用する。
1.
播性はⅣで(育成地情報)、出穂期で4~7日、成熟期で3~5日早い早生種である(表1)。
2.
稈長は10cm程度短く、穂長はやや長い。耐倒伏性が優れる(表1)。
3.
穂長はやや長く、穂数は同程度~やや多い。収量性は優れる(表1)。
4.
容積重は同程度で、千粒重は重い。子実の外観品質は同程度~やや優れる(表1)。
5.
原粒及び60%粉のタンパク質含量はやや低く、硝子率は低い(表3)。
6.
製粉歩留まりはやや高く、灰分は同程度~わずかに低い(表3)。
7.
ゆで麺は色と粘弾性が優れ、総合評価が優れる(表3)。
8.
早播きしても幼穂の形成時期が遅く、凍霜害に遇う危険が少ない(表4)。

成果の活用面・留意点1.
「農林61号」と順次作付けを入れ替えて拡大し、最終的な普及見込面積は900haである。
2.
赤かび病の耐病性は「農林61号」と同程度であるため適期防除を徹底する。
3.
晩播栽培でも「農林61号」より早熟であるが、外観品質が低下しやすいため(表4)、極端な晩播は避け、適期播種に努める。

具体的データ
表1 奨励品種決定基本調査の成績
表2 奨励品種決定現地試験の結果
表3 実需者による成分、製粉及び製麺適性評価
表4 作期移動試験
予算区分県単
研究期間2001~2005
研究担当者宮田祐二、石田義樹、木田揚一
発行年度2006
収録データベース研究成果情報

研究成果情報アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat