晩播大豆での狭畦栽培によるしわ粒の発生軽減

晩播大豆での狭畦栽培によるしわ粒の発生軽減

タイトル晩播大豆での狭畦栽培によるしわ粒の発生軽減
要約大豆しわ粒(ちりめんじわ)は、晩播になると多発しやすいが、その際、狭畦栽培とするとしわ粒の発生が抑制される。粒肥大後期に株全体を被覆するとしわ粒が軽減することから、狭畦でのしわ粒低減には茎葉による遮蔽の影響がある。
キーワードダイズ、しわ粒、狭畦栽培
担当機関福井農試 作物育種部 作物研究グループ
連絡先0776-54-5100
区分(部会名)関東東海北陸農業
分類技術、参考
背景・ねらい福井県の大豆作柄は長らく低迷しており、低収と相まって外観品質面ではしわ粒(ちりめんじわ)の多発が問題となってきた。そこでしわ粒の発生要因を探りながら、発生抑止策を明らかにする。

成果の内容・特徴1.
播種期が遅れるとしわ粒が多発しやすい(図1)。このことは、大豆作の大部分が大麦後となっている福井県においては特に深刻である。
2.
しかし、晩播では狭畦栽培(条間30~50cm)とすることで、しわ粒発生が軽減される(図2)。
3.
ちりめんじわは小粒化した際に多発しやすい。ところが粒肥大期後半に株全体を被覆すると、被覆開始時期が早いほど当然小粒になるが、ちりめんじわの発生は顕著に抑制され(図3)、莢数を制限して大粒化を図ってもしわ粒発生抑制効果は小さい。狭畦栽培でのしわ粒軽減には茎葉による遮蔽という物理的な影響もある。

成果の活用面・留意点1.
福井県で問題になるしわ粒はほとんど「ちりめんじわ」であり、「亀甲じわ」については不明である。
2.
5月下旬播種でエンレイを狭畦栽培すると、倒伏の危険が増し、しわ粒抑制効果も確認できていない。狭畦栽培に対応できる品種、圃場条件、播種期、適正条間と株間など細部については、検討の余地がある。
3.
晩播に限らず一般に、生育量を確保するとともに、早期に落葉しない生育を実現することがしわ粒対策のみならず収量確保の上からも肝要である。

具体的データ
図1 播種期としわ粒発生率の関係
図2 晩播での狭畦栽培によるしわ粒低減
図3 粒肥大後期の処理としわ粒発生(2006)
予算区分高度化事業
研究期間2004~2006
研究担当者笈田豊彦、北倉芳忠、井上健一
発行年度2006
収録データベース研究成果情報

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