北陸地域のコシヒカリの不耕起V溝直播における適正な苗立本数と施肥窒素量

北陸地域のコシヒカリの不耕起V溝直播における適正な苗立本数と施肥窒素量

タイトル北陸地域のコシヒカリの不耕起V溝直播における適正な苗立本数と施肥窒素量
要約北陸地域のコシヒカリの不耕起V溝直播栽培において10a当たり収量500kgで玄米タンパク含有率6.5%以下を安定して確保するためには10a当たり苗立本数は100~150本程度、施肥窒素量は6~8kgが適量である
キーワードコシヒカリ、不耕起V溝直播、苗立本数、施肥窒素量、収量、玄米タンパク
担当機関石川農総研 育種栽培研究部 作物栽培グループ
連絡先076-257-6911
区分(部会名)関東東海北陸農業
分類技術、参考
背景・ねらい不耕起V溝直播栽培は、耐倒伏性に優れることから、湛水土中直播よりコシヒカリの収量向上が期待されている。東海地域では既に適正な播種量や施肥量が明らかになっているが、気象条件の異なる北陸地域では明らかになっていない。そこで、寒冷地である北陸地域に適応する収量安定と良食味のための苗立本数および施肥窒素量の適正量について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 苗立本数はm2当たり100~150本程度で10a当たり500kgの収量が安定して確保される(図1)。
  2. 苗立本数をm2当たり100~150本程度にするには、10a当たり播種量を6~7kgとする(図2)。
  3. 施肥窒素量と収量には正の相関関係が認められ、10a当たり500kgの収量を確保するには10a当たり施肥窒素量6kg以上にする(図3)。
  4. 施肥窒素量と玄米タンパク含有率には正の相関関係が認められ、玄米タンパク含有率を6.5%以下にするためには10a当たり施肥窒素量を8kg以下にする(図4)。
  5. コシヒカリの不耕起Ⅴ溝直播栽培において10a当たり収量500kg以上、玄米タンパク含有率6.5%以下にするためには、10a当たり施肥窒素量6~8kgが適量である。
成果の活用面・留意点
  1. 本成果は、北陸地域の不耕起V溝直播栽培でコシヒカリを安定生産するため、播種量および施肥窒素量設定のめやすとして活用できる。
  2. 播種は4月下旬~5月上旬とし、種子は乾籾でチウラム水和剤を粉衣したものを用いる。
  3. 本試験では播種から出穂までの積算気温が2,400℃程度であり、窒素施肥には肥効調節型全量基肥肥料
    (LP70:LPSS110=1:1)を用いた。腐植含量2.4%の粘土質土壌で実施したものであり、地力の高低によって施肥窒素量を加減する。
  4. 本試験結果は苗立ち後収穫10日前まで水深10cm程度の深水管理とした条件で得られたものである。
具体的データ
図1 苗立本数と10a当たり収量
(2003年~2008年)
図2 播種量と苗立本数
図3 施肥窒素量と10a当たり収量(2004年~2008年)
図4 施肥窒素量と玄米タンパク含有率(2004年~2008年)
予算区分県単
研究期間2003~2008
研究担当者桐山隆、小谷俊之、武田康一、黒田晃
発行年度2008
収録データベース研究成果情報

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