ナスの半促成栽培におけるマルハナバチによる受粉の効果

ナスの半促成栽培におけるマルハナバチによる受粉の効果

タイトルナスの半促成栽培におけるマルハナバチによる受粉の効果
要約ナス(「千両二号」)の受粉にマルハナバチを利用した場合、パラクロロフェノキシ酢酸(以下4-CPAと略す)処理に比べて果実形状はやや異なるが、上物率が向上し、同等もしくはそれ以上の収量が得られる。
キーワードナス、マルハナバチ
担当機関岡山農総セ農試 野菜花研究室
連絡先0869-55-0277
区分(部会名)近畿中国四国農業
分類技術、参考
背景・ねらいナスの受粉にマルハナバチを利用すると、ホルモン処理労力が不要になるだけでなく、ハチが住める環境で生産した安全・安心なナスであるという付加価値が期待できる。そこで、半促成栽培におけるマルハナバチによる受粉の効果を検討する。
成果の内容・特徴
  1. マルハナバチ区は4-CPA区に比べて、正常果収量はほぼ同等だが、上物収量が多く、上物率も高い(表1)。
  2. マルハナバチ区の着果率は、8月下旬~9月上旬のように高温で花質が不良になると、4-CPA区に比べて低下するが、その他の期間はほぼ同等に推移する(図1)。なお、8月下旬~9月上旬においても、訪花活動は行われ、バイトマークはほぼ100%の花に認められた。
  3. マルハナバチ区は4-CPA区に比べて、開花から果実収穫までの所要日数は同等で、乾物率はやや高く、同一日に開花した果実の生重変動係数が小さい(表2)。
  4. マルハナバチ区の果実は4-CPA区に比べて、先端の形状がやや丸く、花柱の痕跡がやや大きい(表3)。
  5. マルハナバチ区の花弁は4-CPA区に比べて、脱落が良好である(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 天敵を利用するなどして減農薬栽培に努め、マルハナバチに悪影響のある農薬使用をできるだけ避ける。
  2. 高温期には巣箱を土中に埋設するなどして、巣内の平均温度を32℃以下に保つ。
  3. 低温寡日照期(12~2月)および平均夜温12℃未満での栽培では、花粉稔性の低下などで、着果や果実品質が不良になるので、4-CPAなどを利用する。 
具体的データ
表1
図1
表2
表3
予算区分国庫助成(地域基幹)
研究期間1997~2001
研究担当者飛川光治
発表論文なし
発行年度2001
収録データベース研究成果情報

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