ワルナスビの侵入初期における化学的及び耕種的防除

ワルナスビの侵入初期における化学的及び耕種的防除

タイトルワルナスビの侵入初期における化学的及び耕種的防除
要約侵入初期段階のワルナスビは、除草剤を用いた化学的防除とソルガムの作付けによる耕種的防除により生育抑制ができる。
キーワード雑草、ワルナスビ、化学的防除、耕種的防除、ソルガム、遮光、生育抑制
担当機関岡山総畜セ 飼料環境部 草地飼料科
連絡先0867-27-3321
区分(部会名)近畿中国四国農業
分類技術、参考
背景・ねらい飼料作物栽培における雑草防除としては除草剤を用いた方法が広く行われているが、ワルナスビについては蔓延後の完全な防除は困難と言われている。
そこで、ワルナスビの侵入初期段階での防除法の確立のため、侵入後間もない飼料畑で、使用例の少ない除草剤を用いた防除効果と作物を替えることでトウモロコシより高い遮光効果を利用した耕種的防除効果を実証・検討した。なお、実証ほ場の状況は、トウモロコシを毎年作付けし、ワルナスビは侵入後4年程度経過しており微増傾向にあった。化学的防除は土壌処理と茎葉処理を行い、それぞれ薬剤と処理時期の効果を比較した。長大型飼料作物は、収量の確保、散播ができること、トウモロコシよりも草丈が高く遮光効果が期待できる点からソルガムを中心とした。
成果の内容・特徴
  1. 茎葉処理は、伸長期と開花期の効果比較を行った。伸長期ではMDBA液剤の400ml 処理(薬剤濃度は商品現物量で示す)で残存率(処理後本数/処理前本数)が最も低い(表1)。開花初期では、同薬剤及びグルホシネート液剤により翌年の発生本数が有意に少ない(表2)。
  2. 土壌処理は、アトラジン・メトラクロール水和剤及びジメテナミド乳剤における処理後の発生本数が少なく(表3)、他の2剤よりは効果は見られるが、土壌処理では十分な防除は難しい。
  3. 遮光による耕種的防除では、岡山県における栽培指針に準じて栽培し、ソルガム主体区をトウモロコシ区と比較した。遮光効果は、トウモロコシ区に比べソルガム区が高く、ワルナスビの乾物重量、本数はソルガム区が少ない。また、トウモロコシ収量は低いが、ソルガム収量は通常と同等である(表4)。
成果の活用面・留意点
  1. 侵入初期の飼料畑における栽培技術の参考となる。
  2. 茎葉処理に用いた3種類の薬剤は飼料用トウモロコシでの登録はないので、使用に当たっては留意する必要がある。
具体的データ
表1
表2
表3
表4
予算区分県単
研究期間1999~2001
研究担当者串田晴彦、斉木 孝
発表論文串田ら(2001)岡山県総合畜産センター研究報告12:65-68串田ら(2002)岡山県総合畜産センター研究報告13:(掲載予定)
発行年度2001
収録データベース研究成果情報

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