ホルスタイン種受精卵クローン牛(一卵性双子)の発育泌乳成績

ホルスタイン種受精卵クローン牛(一卵性双子)の発育泌乳成績

タイトルホルスタイン種受精卵クローン牛(一卵性双子)の発育泌乳成績
要約受精卵クローン技術により生産した双子の乳牛は、日本飼養標準に基づく飼料給与により、ホルスタイン種標準発育値よりも高く良好な発育を示す。また、305日間の泌乳検定成績はクローン牛間で549kgの差を認めるが、いずれもドナー胚提供牛より良好な泌乳成績を示す。
キーワード繁殖、動物産業、乳用牛、受精卵クローン、発育値、泌乳成績、斉一性
担当機関徳農技セ畜産研 乳肉用牛担当
連絡先088-694-2023
区分(部会名)近畿中国四国農業
分類技術、参考
背景・ねらい受精卵をドナー核に用いた核移植技術により受精卵クローン牛の安定生産が可能となりつつあるが、その発育性及び生産性等を実証しておく必要がある。そこで、ホルスタイン種双子のクローン産子を用いて、日本飼養標準に基づく飼料給与を行い、その発育性及び泌乳成績等を調査した。
成果の内容・特徴
  1. ホルスタイン種経産牛より採取した桑実期胚1個から5個のクローン胚を作出した。この内4個を2頭のホルスタイン未経産牛に2胚移植した結果、1頭が278日目に35.0kgと38.0kgの双子の雌産子を分娩した(表1)。
  2. 同一の飼料給与による育成試験の結果、12カ月齢時の体重及び体高は各々353kg、376kg及び130.0cm、131.4cmに発育し、ホルスタイン種雌牛の標準発育値よりも高い値で発育した(図1、2)。
  3. 生後19カ月齢で人工授精した結果、2頭とも妊娠し、各々275日目及び277日目に47kgの雌産子を自然分娩した(表1)。
  4. 分娩後305日間泌乳検定を行った結果、各々8,041kg及び7,601kgを泌乳し、ドナー胚提供牛よりいずれも高い成績であった(表2)。
  5. 初産時の体型審査による決定得点は、各々80点及び77点であり、乳用牛の特質において差が認められた(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. ホルスタイン種受精卵クローン牛の発育性及び泌乳成績等が得られたが、今後ともデータの蓄積を図り、クローン間の相似性について実証する必要がある。
  2. クローン牛の後代についても発育性及び泌乳成績等を実証する必要がある。
具体的データ
図1
図2
表1
表2
表3
予算区分国補(先端技術)
研究期間1996~2001
研究担当者笠井裕明、後藤充宏、福見善之
発表論文笠井ら(2002)、徳農技セ畜産研究所研究報告掲載予定
発行年度2001
収録データベース研究成果情報

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