クモヘリカメムシの発生生態

クモヘリカメムシの発生生態

タイトルクモヘリカメムシの発生生態
要約現地ほ場群におけるクモヘリカメムシ越冬個体群の発生は、6月中旬にイタリアンライグラスほ場でみられ、ここで繁殖した第1世代成虫が近隣の水稲へ移動し加害する。水稲収穫後は主に畦畔のエノコログサ、メヒシバを餌として第2世代(越冬世代)が成育する。
キーワードクモヘリカメムシ、斑点米、年間世代数
担当機関兵庫農総セ 病害虫防除部
区分(部会名)近畿中国四国農業
分類技術、参考
背景・ねらい兵庫県では近年、斑点米の発生が多くなり、それに伴う玄米の品質低下が大きな問題となっている。そこで、現地ほ場群で斑点米カメムシ類の主要種であるクモヘリカメムシのすくい取り調査を定期的に行い、発生生態を明らかにする。
成果の内容・特徴1.
クモヘリカメムシが初確認されるのは6月中旬で、結実したイタリアンライグラス栽培ほ場である。水田への飛来は第1世代成虫で7月下旬からみられる。第2(越冬)世代の幼虫は8月中旬以降水稲と、イタリアンライグラス栽培ほ場のエノコログサとメヒシバでみられる。10月になってからは畦畔のメヒシバで主に認められる(図1)。
2.
イタリアンライグラス栽培ほ場では、クモヘリカメムシの主な寄主であるイネ科植物が順次開花結実していく。それぞれの開花結実期はイタリアンライグラスが5月中旬~7月、エノコログサが7月~10月、メヒシバが7月~11月である(表)。イタリアンライグラス栽培ほ場は、若い柔軟な子実を餌とするクモヘリカメムシにとって、絶好の餌場となっている。
3.
AMeDASデータ利用の 1kmメッシュ気象から解析した日平均気温と、発育調査から得られた発育零点および有効積算温度より発生時期をシミュレートすると、6月中旬から第1世代の発生が始まり、8月上旬から第2(越冬)世代の発生が起こり、年間2世代の発生が可能である。このことは、現地で行ったすくい取りでの発生状況と同一である(図2)。
成果の活用面・留意点1.
越冬成虫の12月~6月までの生息場所は、今回の調査で明らかになっていない。
具体的データ
図表
図表
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予算区分県単
研究期間2001~2005
研究担当者(作物部)須藤健一、山下賢一、廣瀬敏晴
発表論文第46回日本応用動物昆虫学会大会講演要旨集 pp112
発行年度2002
収録データベース研究成果情報

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