結果母枝と果梗枝の摘葉による「大津四号」の中玉果実生産

結果母枝と果梗枝の摘葉による「大津四号」の中玉果実生産

タイトル結果母枝と果梗枝の摘葉による「大津四号」の中玉果実生産
要約11月~1月に、25cm以上の結果母枝や15cm以上の果梗枝を摘葉処理すると、春に均一な長さの母枝を数多く発生させることができ中玉果実生産に役立つ。
キーワード大津四号、摘葉処理、結果母枝、果梗枝、中玉果実生産
担当機関広島農技セ 果樹研究所 常緑果樹研究室
連絡先0846-45-1225 / ngcjouryoku@pref.hiroshima.jp / ngcjouryoku@pref.hiroshima.jp
区分(部会名)近畿中国四国農業
分類技術、普及
背景・ねらい温州ミカン「大津四号」は樹勢が旺盛で、結果量の少ない場合には2L以上の大果になるだけでなく着色不良などの問題がある。その原因は、25cm以上の結果母枝や15cm以上の果梗枝から発生する強い結果母枝によるものである。そこで、品質の不良な果実を生産する結果母枝を、優良な果実を生産する結果母枝に変えるための摘葉処理の効果を明らかにする。
成果の内容・特徴1.
11月~1月に25cm以上の結果母枝に摘葉処理を行うと、直花数は無処理に比べ1/4 以下に減少する(表1)。
新梢の発生本数は、11月処理では無処理の1.5倍、1月処理では無処理の1.2 倍増加し、その長さも揃う(表1)。
2.
1月~3月に15cm以上の果梗枝に摘葉処理を行うと、着花数は有葉花、直花とも無処理に比べ1/4以下に減少する。1月の摘葉では特に効果が高く、無着花となる(表2)。
新梢の発生本数は倍増し、その長さも揃う。効果は3月より1月の方が高い(表2)。
3.
11月の結果母枝および1月の果梗枝の摘葉処理の樹当たりの2年後の収量には差はないが、一果重は14g軽くなる(表3)。
4.
2L以上の大玉果実は無処理に比べて16%少なくなり、中玉果実(LM果実)比率が無処理より12% 高くなる(表4)。
5.
以上のことから、25cm以上の結果母枝と15cm以上の果梗枝の11月~1月の摘葉処理は、2L以上の大果の生産される可能性がある母枝を長さの揃った母枝に変え、2年後の中玉生産に役立つ。
成果の活用面・留意点1.
摘葉の際、作業を楽にするため先端の1、2葉を残して処理をすると効率的で全摘葉と同程度の効果がある。また作業中は柔らかい皮手袋の着用が望ましい。
2.
摘葉後の結果母枝から発生した5枚以上の葉を伴う有葉花は、大津四号の慣行栽培と同様摘蕾することが望ましい。
3.
供試した12年生の樹における摘葉処理本数は、1樹当たり結果母枝が50本、果梗枝が10本程度であった。1本当たりの実作業時間は約3秒である。摘葉処理する本数は、年々樹勢が落ち着くとともに少なくなる。
具体的データ
図表
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予算区分県単
研究期間1998~2002
研究担当者川崎陽一郎、中谷宗一、長谷川美穂子
発表論文川崎・中谷(2003)第35回広島県立農業技術センター研究成果発表要旨集、1-8
発行年度2002
収録データベース研究成果情報

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