超早期加温栽培「デラウエア」の葉柄汁液診断における試料調整法と採取部位

超早期加温栽培「デラウエア」の葉柄汁液診断における試料調整法と採取部位

タイトル超早期加温栽培「デラウエア」の葉柄汁液診断における試料調整法と採取部位
要約超早期加温栽培「デラウェア」の開花期における窒素栄養状態を迅速に診断するには、第4~6葉の葉柄を2~5mmに細断し、葉柄生重の4倍量の純水を加え、室温で24時間放置した抽出液の硝酸濃度を小型反射式光度計で測定すればよい。
キーワード「デラウェア」、超早期加温栽培、葉柄汁液診断
担当機関島根農試 園芸部 果樹科
連絡先0853-22-6650 / noshi@pref.shimane.jp / noshi@pref.shimane.jp
区分(部会名)近畿中国四国農業
分類技術、参考
背景・ねらい超早期加温栽培「デラウェア」は、他の作型に比較し生育が劣り、生育障害等も多発する。生産現場では、これを回避するために多肥傾向となっているが、近年硝酸による地下水汚染が懸念されており、減肥を考慮した効率的な施肥法を確立する必要がある。このためには、葉柄汁液を用いたリアルタイム栄養診断が有効な方法の一つと考えられるが、「デラウェア」は葉柄が細く、汁液を採取するのが困難である。そこで、収量・品質に関係の深い葉柄中硝酸濃度について、葉柄汁液の簡易な採取法を検討する。また、開花期における最適診断葉位を明らかにする。
成果の内容・特徴1.
2~5mmに細断した第5葉の葉柄に純水を加え磨砕後ろ過した液及び純水を加え一昼夜放置した液の硝酸濃度は、葉柄を採取後搾汁して得られた液の濃度とほぼ同じである(表1)が、操作の簡便さから、一昼夜放置した方法がよいと考えられる。また、添加する純水量を葉柄生重に対して同量と4倍量にしたところ、葉柄汁液中硝酸濃度に差が認められない(表1)ため、葉柄採取量が少なくてよい4倍量が適当である。
2.
葉柄細片に純水を加え3時間経過した液の硝酸濃度は、磨砕後ろ過した液より低いが、24時間後には同程度の値が得られる(表2)。
3.
開花期における第3~8葉の葉柄汁液中硝酸濃度は、どの葉位でも施肥窒素の影響が大きい(図1)。しかし、第3葉は葉柄が細く、ある程度の被検液量を得るには多量の葉が必要であること、また、開花期の先端葉は成分の変動が大きいと考えられることから、第4~6葉を採取するのが適当である。
成果の活用面・留意点1.
本法を利用することにより、開花期における窒素栄養診断を簡便に行うことができるようになる。
2.
超早期加温栽培「デラウェア」における効率的な施肥体系の組立に活用できる。
具体的データ
図表
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予算区分国補
研究期間2000~2004
研究担当者山本孝司、藤本順子、内田芳朋
発表論文1)藤本、山本 (2001) 土肥学会講演要旨集 47:174
発行年度2002
収録データベース研究成果情報

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