ポット苗直置き移植によるシバ草地造成法

ポット苗直置き移植によるシバ草地造成法

タイトルポット苗直置き移植によるシバ草地造成法
要約播種後2か月以上育苗したシバポット苗は、苗を直接地面に置き踏みつける移植法(ポット苗直置き移植法)でも、従来の穴を掘る移植法と同等の定着率を得ることができる。穴を掘る必要がないため、移植の作業時間及び費用は従来の半分程度になる。
キーワードポット苗、直置き移植法、育苗期間
担当機関京都府碇高原総合牧場草地部
連絡先0772-76-1121 / ikari@mail.pref.kyoto.jp / ikari@mail.pref.kyoto.jp
区分(部会名)近畿中国四国農業
分類技術、普及
背景・ねらいシバ草地造成には、省力的かつ安価な方法が望まれている。そこで、移植時に穴を掘らずにポット苗を直接地面に置き、踏みつける移植法(ポット苗直置き移植法)によるノシバとセンチピードグラスの草地造成方法を検討する。
成果の内容・特徴1.
1穴が4.5×4.5×5.0cmのセルトレイを用い、1穴に種子5粒を播種し、5月までは路地のトンネルビニールハウスで育苗した。セルトレイから取り出したポット苗を地面に直接置いて、根と地面を密着させるため踏みつけた(写真1)。
2.
穴を掘ってポット苗を移植する従来法による3か月後の定着率が71%であったのに対し、育苗期間が65日以上の苗の直置き移植法による定着率は80%以上であり、直置き移植法でも従来法と遜色のない定着率を得ることができる(表1)。
3.
育苗期間が65日以上のポット苗直置き移植は育苗期間が45日のポット苗よりも移植後の定着率が高い傾向が見られ、被度においても育苗期間が長いポット苗ほど被度が高くなったことから、直置き移植法を行う場合は2か月以上育苗する必要がある。また、センチピードグラスの方がノシバより早く広がるため、早期造成を目指す場合はセンチピードグラスを用いるとよい(表2)。
4.
50cm間隔で移植する場合の移植作業時間は従来の移植法で10時間/10a、直置き移植法では4時間/10aであり、穴を掘る必要がない分、移植時間は従来法の1/2以下に短縮される。そのため、労働費を含めた移植費用は、従来法では10,922円/10aであったのに対し、直置き移植法では5,730円/10aとなり、従来法の約半額になる(表3)。
成果の活用面・留意点1.
草地造成予定地に雑草が多くみられる場合は定着率を高めるため、事前に除草剤などで処理しておく。
2.
育苗法は「シバ草地造成マニュアル(1996)」に準じ、寒冷時期は路地にて無加温のトンネルビニールハウスで育苗する。
3.
移植時期は移植後に降雨が期待できる梅雨時期が適期である。
具体的データ
図表
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予算区分国補(地域基幹研究)
研究期間2000~2002
研究担当者井上厳夫、戸川博行、東井滋能
発表論文平成14年度京都府畜産業績発表会抄録
発行年度2002
収録データベース研究成果情報

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