畜舎由来着色処理水の脱色

畜舎由来着色処理水の脱色

タイトル畜舎由来着色処理水の脱色
要約畜産汚水の着色処理水を、砂、木炭などのろ過処理槽、及び薬品処理槽、光触媒処理槽などを立体的に組み合わせた複合脱色処理システムで脱色すると、最終処理水の着色感はほぼ無くなり用水路に流れている水質程度までに脱色することができる。
キーワードろ過、薬品、光触媒、畜産汚水、脱色
担当機関香川畜試 飼料環境担当
連絡先087-898-1511 / vm4534@pref.kagawa.jp / vm4534@pref.kagawa.jp
区分(部会名)近畿中国四国農業
分類技術、参考
背景・ねらい畜産汚水(尿、洗浄水等)の活性汚泥処理水には難分解性の色素成分が残存し、茶黄色を呈している。このことから着色処理水を地域河川へ放流することは難しいとされている。今回、従前からの脱色技術を複合的に組み合わせることによって、着色処理水を地域河川に放流可能となる透明度まで脱色できる効率的かつ実用性のある複合脱色処理システムを検討する。
成果の内容・特徴1.
日量7Lの着色処理水を、砂・木炭・化繊フィルターろ過処理、及び薬品処理、光触媒(酸化チタン)などの処理槽を立体的に組み合わせた複合処理システム(図1)で、5週間継続脱色処理したところ、処理水の脱色程度は、薬品(0.1%NaClO)処理で最も良くなり、吸光度(測定λ390nm)で原水の1/10にまで改善された。また、砂ろ過及び木炭ろ過でもかなり吸光度が改善されたが、酸化チタン処理と化繊フィルタ-ろ過では、継続的な脱色効果は認められなかったことから、試験開始後3週目で除去した。(表1)
2.
最終処理水の吸光度は、原水値に比較して平均値で1/4程度までに脱色された。(図2)その結果処理水は、肉眼的には着色感は無くなり、地域の川水、池水、用水とほぼ同等から半分程度の吸光度の透明度になるまでの水質に脱色することができた。(表2)
なお最終処理水に含まれるトリハロメタン総量は0.014mg/L、残留塩素は検出されなかった。
3.
本試験で設置した複合処理装置は、各処理槽を立体的に配置することにより、維持管理も簡素化でき、また、省スペースなことから既存の一次処理施設に付属して設置することが容易である。
成果の活用面・留意点1.
畜産汚水の最終処分は、従前から苦慮してきたところであるが、従来の単独脱色処理技術を効果的に組み合わせることによって、各処理技術の欠点(季節変動や副生成物の除去等)を他の技術で補いながら実効性のある脱色施設を導入することが可能である。
2.
実証プラントによる維持管理技術及びコストについて精査が必要である。
3.
放流水による富栄養について、地域のコンセンサスが必要である。
具体的データ
図表
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予算区分県単
研究期間2001~2001
研究担当者安部正雄
発表論文安部正雄ら(2002年)香川県畜試研報37:91-96
発行年度2002
収録データベース研究成果情報

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