スイカ急性萎凋症発症に至るまでの生理的変化

スイカ急性萎凋症発症に至るまでの生理的変化

タイトルスイカ急性萎凋症発症に至るまでの生理的変化
要約スイカ急性萎萎凋症を発症する株は、着果・果実肥大に伴い、根の呼吸機能が著しく低下し、同時に根の伸長は停止し褐変する。根からの養水分供給の減少は、葉の蒸散抑制を招き、特に着果節位以降の葉の光合成速度を低下させる。過度の側枝摘除はつるの伸長停止を招き、萎凋症状を助長する。
キーワードスイカ、急性萎凋症、呼吸、光合成、側枝摘除
担当機関鳥取園試 野菜研究室
連絡先0858-37-4211 / kamedas@pref.tottori.jp / kamedas@pref.tottori.jp
区分(部会名)近畿中国四国農業
分類科学、参考
背景・ねらいスイカ急性萎凋症の発生原因を解明するため、萎凋が起こるまでに植物体内に起こる経時的な生理的変化を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 孫づるをすべて除去し果実を着果させない場合は(無着果区)、つるの伸長は旺盛で地下部重の増加が認められる。いっ泌液量、いっ泌液中の無機成分量は多く、萎凋には至らない(図1、図2、表1、NFT水耕栽培)。
  2. 孫づるをすべて除去し果実を2果着果させると(着果区)、つるの伸長が交配10日後頃を境にほぼ停止し、地下部重は減少する(図1)。いっ泌液量の減少及びいっ泌液中の無機成分量は、交配20日後から顕著に減少する(表1)。根の呼吸量は交配後減少し(図2)、根色は褐変が認められ、交配20日後頃から一部の株で萎凋を招く(NFT水耕栽培)。
  3. 整枝強度の強弱とは関係なく、つるの生育は、着果・果実肥大とともにつる先が細くなり、つるの伸長は交配20日後頃でほぼ停止する。このころを境に、いっ泌液量及びいっ泌液中の無機成分量はともに減少する。孫づるをすべて除去すると(強整枝区)、その傾向がやや強くなり、交配30日後頃に一部の株で萎凋を招く(データ省略、土耕栽培)。
  4. 葉の光合成速度は強整枝を行うことで下位葉で一時的に高まるが、着果節位以降の葉では早くからやや低く推移する(図3、土耕栽培)。

成果の活用面・留意点
  1. 急性萎凋症克服対策技術を確立するための基礎資料となる。
  2. 本試験において発生した急性萎凋症は、発症株から病原菌が分離されなかったことから生理的要因によるものと考えられる。
  3. 本成果は単年度の試験で得られたものであり、現在も試験を継続中である。
  4. テキスト
  5. テキスト

具体的データ
図表
図表
図表
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予算区分県単
研究期間2003~2003
研究担当者亀田修二、竺原宏人
発行年度2003
収録データベース研究成果情報

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