土佐ジロー(交雑鶏)効率生産のための自然交配法

土佐ジロー(交雑鶏)効率生産のための自然交配法

タイトル土佐ジロー(交雑鶏)効率生産のための自然交配法
要約自然交配法による受精率は四季を通じ変化するが、同居比率を2:3に群規模を15羽(6:9)に設定し、成鶏雄に対し、育成期(大雛期)の雌の種鶏を添わせることで飛躍的に向上し、雄は2.5年まで利用可能となる。
キーワードニワトリ、自然交配、同居比率、同居日齢
担当機関高知畜試 養鶏科
連絡先0889-22-0044 / naohiro_nagasaka@ken3.pref.kochi.jp / naohiro_nagasaka@ken3.pref.kochi.jp
区分(部会名)近畿中国四国農業
分類技術、普及
背景・ねらい高知県で飼育している特産鶏土佐ジローは、卵・肉及び加工品として利用されているが、その種鶏である土佐地鶏(雄)とロードアイランドレッド(雌)は、体の大きさの違いから、一般的には自然交配による受精率は極めて低く、交配は人工授精により対応している。そのため種鶏はストレスで傷みが早く、また多くの人手、時間と経験を要する作業の労力を必要とし、増羽を図るうえで大きな障害となっている。
そこで、受精率を向上させ効率的に種卵を生産するための自然交配法を検討する。
なお、種鶏の雌が雄より大きい品種間での自然交配法に関する研究例は少ない。
成果の内容・特徴
  1. 平飼いを実施した7.0m2、12.8m2、5.9m2(放飼場付)、9.1m2(放飼場付)の各鶏舎
    間での受精率に有意差は見られず、同居時期、同居比率及び群規模等の要因が大きく影響していると考えられる。
  2. 成鶏雄に育成期(86~139日齢)雌を同居させると受精率が向上する(図1)。
  3. 同居比率1:3、群規模を15羽(6:9)に設定すると受精率が向上する(図2)。
  4. 70%の受精率を維持するためには、雄の利用期間を2.5年までとすることが必要である(図3)。
  5. 自然交配法による受精率は、4~6月及び9月に上昇し、7~8月及び12~2月に低下する。とりわけ上昇は春、低下は冬に強い傾向が見られ、受精率は、四季を通じて変化する(図4)。
  6. 以上の方法により、人工授精に近い受精率が達成され、土佐ジローの効率的生産が可能である。また、体型や種類が異なる種鶏同士の自然交配においても応用が可能である。

成果の活用面・留意点
  1. ケージ飼育より平飼いが望ましい。
  2. 同居時、雌に断嘴を実施しておくと、へい死率の減少等種卵の生産性が高まる。
  3. 雄に対する体重比が、小さい雌の系統を選定することが望ましい。
  4. 土佐ジローの生産を自然交配法で行うことにより、人工授精による多大な人手、時間及び労力が軽減され、種鶏は長期間使用が可能となり、土佐ジロー生産現場での普及が期待できる。また、交雑肉用鶏の生産についても、応用が期待できる。

具体的データ
図表
図表
図表
図表
予算区分県単
研究期間1998~2002
研究担当者吉村 敦、山田博之、長坂直比路
発行年度2003
収録データベース研究成果情報

研究成果情報アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat