肥育期間の違いが但馬牛去勢牛の産肉性に及ぼす影響

肥育期間の違いが但馬牛去勢牛の産肉性に及ぼす影響

タイトル肥育期間の違いが但馬牛去勢牛の産肉性に及ぼす影響
要約但馬牛去勢牛における30か月齢から34か月齢までの肥育期間の延長は、飼料効率を低下させるが、枝肉脂肪のモノ不飽和脂肪酸割合(MUFA)を増加させ、その影響は皮下及び筋間脂肪に比べて筋内及び腎臓脂肪で大きくなる。
キーワード脂肪酸組成、肥育期間、但馬牛去勢牛
担当機関兵庫農総セ 畜技 家畜部
連絡先0790-47-2427 / Eiji_Iwamoto@pref.hyogo.jp / Eiji_Iwamoto@pref.hyogo.jp
区分(部会名)近畿中国四国農業
分類技術、参考
背景・ねらい但馬牛は遺伝的に優れた産肉形質を持っており、脂肪交雑において高い評価を得ている。
但馬牛去勢牛は、生産現場では32か月齢前後でと畜されているが、但馬牛の肥育期間と産肉性の関係を明確に調べた報告はない。そこで、肥育期間の違いが但馬牛去勢牛の枝肉形質、特に枝肉脂肪の脂肪酸組成及び胸最長筋の遊離アミノ酸含量に及ぼす影響について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 試験は父牛が同一である10か月齢の黒毛和種去勢牛10頭を用い、肥育期間が10~30か月齢までを対照区、10~34か月齢までを長期区として各区5頭ずつ配置し、同一飼料を給与する。
  2. 30か月齢までの体重、体高及び胸囲は区間に有意な差は認められないが、長期区の31か月齢以降の発育値は漸増傾向で推移する。
  3. 試験期間中の飼料効率は長期区が対照区に比べて有意に悪い(表1)。
  4. 枝肉性状は区間に有意な差はない(表2)。
  5. 枝肉断面の皮下及び筋間脂肪は長期区が対照区に比べてMUFA割合が高い値を示したが、有意な差はない。しかし、筋内及び腎周囲脂肪のMUFA割合は長期区が対照区に比べて有意に高くなる(表3)。
  6. 胸最長筋の遊離アミノ酸含量では長期区は対照区に比べてスレオニン(Thr)及びチロシン(Tyr)が有意に減少する(表4)。

成果の活用面・留意点
  1. 34か月齢までの肥育期間の延長がもたらす、脂質向上による枝肉への付加価値面と牛房回転率及び飼料費等のコスト計算が必要である。

具体的データ
図表
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予算区分県単
研究期間2002~2006
研究担当者岩本英治、岩木史之、岡 章生
発行年度2003
収録データベース研究成果情報

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