トマトの複葉を用いた増菌法による汚染土壌からの青枯病菌の検出法

トマトの複葉を用いた増菌法による汚染土壌からの青枯病菌の検出法

タイトルトマトの複葉を用いた増菌法による汚染土壌からの青枯病菌の検出法
要約青枯病菌汚染土壌の10倍希釈液にトマトの複葉を24時間浸漬した後、トマトの葉柄部分から青枯病菌を選択培地で分離することにより、従来の希釈平板法と比較して土壌の希釈倍率において約100倍程度に検出精度をあげることができる。
キーワード青枯病菌、汚染土壌、検出法、増菌、トマトの複葉
担当機関大阪食とみどり技セ 都市農業部 総合防除グループ
連絡先0729-58-6551 / nakasone@afr.pref.osaka.jp / nakasone@afr.pref.osaka.jp
区分(部会名)近畿中国四国農業
分類科学、参考
背景・ねらい青枯病の発生生態の調査・研究や土壌消毒効果等の評価に際しては、原・小野等が報告している選択培地を用いた土壌希釈平板法による場合が多い。しかし、土壌の希釈限界や青枯病菌と類似したコロニー形態を示す他種細菌の生育が認められ、その判別には多くの経験に依存しなければならない。そこで、従来の希釈平板法よりも検出感度を上げ、簡易に青枯病菌を検出する手法を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 汚染土壌の10倍希釈液をガラス瓶に50ml程度注入する。この希釈液にトマトの複葉を入れ、28℃程度の高温条件下で24時間浸漬した後、複葉の葉柄部分を1cm程度切り取り、10倍量の蒸留水で磨砕する。この磨砕液の0.1mlを選択培地に接種し、青枯病菌を検出すると、従来の土壌を検体とした希釈平板法と比較して土壌の希釈倍率において約100倍程度に検出感度を上げることができる(表1)。
  2. 汚染程度の低い圃場や青枯病菌の菌密度の低い低温時期における検出においても、高い検出精度を示す(表2)。

成果の活用面・留意点
  1. 青枯病菌菌密度が低いと考えられる、土壌消毒後、低温時期あるいは汚染程度の低い圃場を対象とした検出に有効である。
  2. 本検出法は青枯病菌の定性的検出法であり、希釈平板法は定量的検出法であることから、調査目的により本法と希釈平板法を使い分ける必要がある。
  3. 検出に用いるトマト品種(抵抗性品種は除く)は不問。しかし、頂葉に近い複葉および老化した下位部の複葉は用いない。

具体的データ
図表
図表
予算区分国補
研究期間2002~2004
研究担当者中曽根渡
発行年度2004
収録データベース研究成果情報

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