ウシ胚移植後の膣内留置型黄体ホルモン製剤挿入が受胎に及ぼす影響

ウシ胚移植後の膣内留置型黄体ホルモン製剤挿入が受胎に及ぼす影響

タイトルウシ胚移植後の膣内留置型黄体ホルモン製剤挿入が受胎に及ぼす影響
要約ウシ胚移植の受胎率向上を目的とし、膣内留置型黄体ホルモン製剤(CIDR)を移植後7日間、12日間、 または移植5日後から7日間挿入・留置した。CIDR留置期間中は無処置の区に比べ血中プロジェステロン値は 高値で推移したが、受胎率の向上効果は認められない。。
キーワードウシ、胚移植、黄体ホルモン製剤、受胎率向上
担当機関奈良畜技セ 育成技術課
連絡先0745-95-6660
区分(部会名)近畿中国四国農業
分類技術、参考
背景・ねらいウシ胚移植でのhCGの投与は、受胎率の向上に有効であるが、この製剤は頻回投与による抗体の産生が 懸念され、連用に問題がある。その一方CIDRが人工授精および胚移植に有効であるという複数の報告がある。 そこで、CIDRが受胎に及ぼす影響とその効果を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 受胚牛および移植胚
    移植試験は、11府県の公設試内および農家飼育牛に対して実施した。移植胚の品種、ランク、ステージ、 受胚牛の品種産歴は指定しないが、府県ごとに各試験区がほぼ均等になるよう設定した。また、受胚牛は 排卵側に黄体形成が確認されたものについて移植試験に供し、黄体のグレードにより受胚牛を選別 しなかった。
  2. CIDRの留置期間とその影響
    移植当日から7日間、12日間CIDRを留置し無処置のものと移植成績を比較した。その結果、12日間CIDRを 留置した試験区の受胎率は低下する傾向にあった(表-1)。
  3. CIDRの挿入時期とその影響
    移植当日または移植後5日目から、7日間CIDRを留置し無処置のものと移植成績を比較した。その結果、 受胎率はいずれも無処置のものを下回った(表-2)。また、同時に 血中プロジェステロン値を測定した結果、CIDR留置期間中は対照区に比べ高値で推移したが、抜去後低下 する傾向にあった(図-1)。
成果の活用面・留意点
  1. ウシ胚移植において、移植後のCIDR挿入には、受胎率の向上効果は認められない。
具体的データ
表1
表2
図1
予算区分国庫補助、県単
研究期間2004~2006
研究担当者平泉真吾(青森畜試)、西宮弘(秋田畜試)、早坂駿哉(宮城畜試)、坂上信忠(神奈川畜技セ)、野田準一(静岡畜試)、浦田博文、億正樹(奈良畜技セ)、笠井浩司(大阪食とみどり総技セ)、川崎友子(山口畜試)、山崎慎一郎(高知畜試)、梅木英伸(大分畜試)、内山浩子(宮崎畜試)
発行年度2006
収録データベース研究成果情報

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