ネギの湛液型水耕栽培における培養液濃度の低減技術

ネギの湛液型水耕栽培における培養液濃度の低減技術

タイトルネギの湛液型水耕栽培における培養液濃度の低減技術
要約ネギの湛液型水耕栽培において、培養液濃度を園試処方1/2単位を基本として、アンモニア態窒素 (NH4-N)とマンガン(Mn)濃度のみを園試処方3/4単位に調整すると、ネギの生育は慣行と 同等かやや優れ、排液中の窒素量を約75%削減できる。
キーワードネギ、湛液型水耕栽培、培養液濃度、NH4-N、Mn
担当機関広島農技セ 環境資源研究部
連絡先082-429-2590 / ngckanshigen@pref.hiroshima.jp / ngckanshigen@pref.hiroshima.jp
区分(部会名)近畿中国四国農業
分類技術、参考
背景・ねらい現在、青ネギの水耕栽培は1作毎に養液を交換・廃棄している。その廃液中には多量の肥料成分が 含まれている。培養液中の肥料成分濃度を減らすことにより、廃液中の肥料成分の削減が可能となり、 環境負荷を低減できる。そこで、青ネギの生育に最適な肥料組成を検討し培養液濃度の低減技術を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 培養液濃度が1/2区(園試処方1/2単位)では、2~6作目において3/4区(慣行)に比べてネギの 葉身長は短く、調整重は軽く、葉色は薄くなる(表1)。また、 いずれの作でも茎径は細い。一方,植物体の無機成分含有率は,1/2区において3/4区に比べて根の Mn含有率が低くなるが他は差がない。
  2. 培養液濃度が改善区(園試処方1/2単位にNH4-NとMn濃度のみ園試処方3/4単位と同濃度) では、1~4作目において、3/4区に比べてネギの葉身長、調整重、茎径および葉色は、同様か やや優れる(表2)。
  3. 栽培終了時の養液中の肥料成分濃度は、改善区においてNO3-Nの濃度が著しく低下する (表3)。
  4. 以上のことから、園試処方1/2単位にNH4-NとMn濃度を園試処方3/4単位と同濃度に すると、ネギの生育は慣行と同等かやや優れる。また、廃液に含まれる窒素量は、水耕ベット10aあたり (年間6作栽培・湛液深5cm )で31.8kgから8.1kgへと約75%減少し環境負荷の低減が可能となる。
成果の活用面・留意点
  1. 養液温をベッドに設置したパイプに温水または冷水を流し10~25℃になるよう管理した結果である。
具体的データ
表1
表2
表3
予算区分県単
研究期間2003~2006
研究担当者延安弘行、谷本玉香、加藤淳子
発行年度2006
収録データベース研究成果情報

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