L莢率が高く、大粒のソラマメ新品種「愛のそら」の育成

L莢率が高く、大粒のソラマメ新品種「愛のそら」の育成

タイトルL莢率が高く、大粒のソラマメ新品種「愛のそら」の育成
要約「陵西一寸」に「春風一寸」を交雑し、系統選抜法により育成した「愛のそら」は、早生で、3粒莢以上のL莢率が高く、多収、大粒で良食味な一寸ソラマメの新品種である。
キーワード一寸ソラマメ、大粒、L莢率、良食味、早生性
担当機関愛媛農試 作物育種室
連絡先089-993-2020
区分(部会名)近畿中国四国農業
分類技術、参考
背景・ねらい2005年産の愛媛県のソラマメは作付面積210ha、生産量1,749t(出荷量1,240t)で、全国第4位の産地である。現在国内で栽培されているソラマメの約90%余は「陵西一寸」であるが、生産者や市場関係者からは本県在来品種の清水一寸(大粒、良食味)の特徴を活かした、県オリジナル新品種の育成が望まれている。このため、清水一寸から育成した「春風一寸」の特性(早生で大粒、良食味)に加え、L粒莢(3粒以上の莢)率が高く、多収の品種を育成する。
成果の内容・特徴
  1. 「愛のそら」は「春風一寸」と「陵西一寸」の交雑個体から系統選抜法により育成した、L莢率が高く、大粒、良食味で多収な早生品種である。
  2. L莢(3粒以上の莢)率は51.4%で、「陵西一寸」より13ポイント、「春風一寸」に比べ34ポイント高く、収量(㎏/10a)は2,125kgと「春風一寸」より511kg多く、「陵西一寸」と同等である。(表1)。
  3. 莢及び青実の大きさは、「陵西一寸」に比べ大きく、「春風一寸」とほぼ同等である。(表2、図1)。
  4. 草丈が「陵西一寸」と「春風一寸」より高く、分枝もやや太い。小葉の形は「陵西一寸」よりやや長く、「春風一寸」に比べやや大きい。花の色は「陵西一寸」と同様、ほぼ白である。
  5. 青実の食感は「春風一寸」と同様に粉質で、「陵西一寸」に比べ甘く感じる。
  6. 開花は「陵西一寸」より10日程度早く、「春風一寸」に比べ20日程度遅い。収穫は「陵西一寸」に比べ5日程度早い早生品種で、極早生の「春風一寸」に比べ7日程度遅い。
成果の活用面・留意点
  1. 「愛のそら」は西南暖地の寒害の少ない地域が適している。特に、無霜地域では、早期出荷による高収益が期待できる。
  2. 「愛のそら」は「陵西一寸」に比べ、ウイルス症状の発生率が高い。2007年3月の現地6圃場の調査では「愛のそら」が16%、「陵西一寸」が7%である。
  3. 普及地域については品種登録後3ヵ年は愛媛県のみとする。
具体的データ
表2
図1
図2
予算区分県単
研究期間1995~2007
研究担当者伊須昭博、永井賢治、戸井康雄
品種出願(登録)品種登録申請:2007年3月27日出願公表:2007年8月3日(出願番号:第20843号)
発行年度2007
収録データベース研究成果情報

研究成果情報アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat