ファイトトラップを用いたイチゴにおける捕食性ダニ類モニタリング法

ファイトトラップを用いたイチゴにおける捕食性ダニ類モニタリング法

タイトルファイトトラップを用いたイチゴにおける捕食性ダニ類モニタリング法
要約イチゴ上で活動するカブリダニ等の捕食性ダニ類は、ファイトトラップを2日程度設置した後にツルグレン装置で抽出することにより、簡便に正確な種構成、発生推移をモニタリングできる。
キーワードイチゴ、捕食性ダニ類、カブリダニ、ファイトトラップ、モニタリング
担当機関山口農林総セ 資源循環研究室 病害虫管理グループ
連絡先083-927-0211
区分(部会名)近畿中国四国農業
分類研究、参考
背景・ねらいイチゴの施設栽培においてカブリダニ製剤の利用が広まっているが、放飼後の定着状況の把握には多くの葉を見る必要があり、種の同定も困難である。ファイトトラップ(小池ら 2000)は主に果樹で活用されてきたが、これをイチゴにおいて適用して効率的な使用方法を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 苗ほならびに本ぽにおいて、イチゴの株元(図1)、葉柄、小葉基部にファイトトラップを2日間程度設置した後にプラスチックケースに回収し、ふたを外したケースごとツルグレン装置に6~8時間程度かけることで捕食性ダニ類の液浸標本が得られ、同定に供することができる(図2)。これにより、見取り調査では判定しにくい正確な種構成、発生推移を把握することができる。
  2. ファイトトラップとツルグレン装置の組み合わせにより、見取り調査と同様にカブリダニのモニタリングが可能である(図3)。特に株元に設置した場合、見取りで発見できない低密度時にも効率的にカブリダニをモニタリングすることができる。
  3. 育苗ほでは土着性カブリダニ、マヨイダニ等も捕獲され(図4)、ファイトトラップはイチゴにおける土着捕食性ダニ類の探索手法としても利用できる。
成果の活用面・留意点
  1. 多連式のツルグレン装置を用いれば、一度に多数の調査サンプルを処理することが可能である。
  2. ファイトトラップはイチゴだけでなく、他の野菜類、雑草類においても捕食性ダニ類をモニタリング可能と考えられるが、設置場所等の使用法の検討が必要である。
  3. ファイトトラップ(Phyto trap)は、帯状のビニール片にマジックテープを貼り、鈎面に毛糸を取り付けたものを使用する。毛糸の面を植物体に密着させて設置し、隠れ場所を人工的に作り出すことで捕食性ダニ類を捕獲する(小池・根本・天野(2000):応動昆 44(1):35-40.)。
具体的データ
図1
図2
図4
予算区分国庫(植防)
研究期間2005~2006
研究担当者東浦祥光、河村俊和、本田善之
発行年度2007
収録データベース研究成果情報

研究成果情報アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat