いぐさ圃場試験における収量関連形質の株間変動と適正標本株数

いぐさ圃場試験における収量関連形質の株間変動と適正標本株数

タイトルいぐさ圃場試験における収量関連形質の株間変動と適正標本株数
要約いぐさの圃場試験において収量を調査するときの適正標本株数を明らかにするために、3年間いぐさを栽培して収量と収量関連形質の変動係数を調査した。品種、圃場、年次の違いにより、諸形質の変動係数は異なった。これらの値から、無作為抽出した場合の目標精度に対応する必要株数を算出した。また圃場の周縁から2株目までは周縁効果が認められた。
担当機関熊本県農業研究センターい業研究所育種部
連絡先0965-52-0372
区分(部会名)九州農業
専門育種
研究対象工芸作物類
分類研究
背景・ねらいいぐさの品種育成において、収量性の検定は生産力検定試験によって行われている。この生産力検定試験は、過去の経験に基づいて標本抽出が行われているのが現状である。そこで、品種、圃場、年次の違いと収量関連形質の変動係数について調査し、収穫時の株間変動の程度、および圃場試験における収量調査株数とデータの精度の関係を明らかにした。
成果の内容・特徴
  1. 茎長の変動係数は3%程度と著しく小さいが、茎重と茎数の変動係数は20~30%程度と大きい(表1、2、3)。
  2. 諸形質の変動係数には、品種、圃場、年次の違いによる差がみられる(表1、2、3)。とくに、漏水田では生育の不揃いが著しい(表2)。
  3. これらの変動係数(3﨑年の6試験データ)を使用して、標本を無作為抽出する場合の目標精度に対応した標本株数を算出した(表4)。
  4. 茎長については周縁2株目までは周縁効果の影響で有意に小さく、3株目についても茎長が劣る(図表略)。
成果の活用面・留意点
  1. いぐさの品種比較試験だけでなく、他の栽培試験における収量関連形質の調査にも適用できる。
  2. 調査株は周縁2~3株目までを除いて抽出する。
  3. 栽植密度が本試験(27.8株/m2)と大きく異なる場合には諸形質の変動係数や周縁効果のおよぶ範囲が異なると思われる。
具体的データ
表1
2
3
(表4)
予算区分指定試験
研究期間1993~1993
発表論文イグサ圃場試験における収量関連形質の変動係数、育雑44(別2)、1994
発行年度1994
収録データベース研究成果情報

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