暖地向きサイレージ用とうもろこしの安定・多収品種「九交B68号」

暖地向きサイレージ用とうもろこしの安定・多収品種「九交B68号」

タイトル暖地向きサイレージ用とうもろこしの安定・多収品種「九交B68号」
要約中生の晩に属する暖地向きサイレージ用とうもろこしのF1品種「九交B68号」を育成した。本品種は、ごま葉枯病等の主要病害抵抗性および耐倒伏性に優れる安定多収品種で、九州・四国地域での春播き栽培用品種として普及が期待される。
担当機関宮崎県総合農業試験場 元とうもろこし育種指定試験地
九州農業試験場 畑地利用部 飼料作物育種研究室
連絡先0986-22-1506
区分(部会名)九州農業
区分(部会名)草地
専門育種
研究対象雑穀類
分類普及
背景・ねらいわが国の飼料用とうもろこし品種の多くはアメリカ等の導入品種であるが、自給粗飼料の安定生産のためには国産優良品種の育成が不可欠である。そのため、暖地向き安定・多収品種として「さとゆたか」が育成され、中国で種子増殖が図られているが、育成地との環境条件の違いから種子増殖の期待通りに進んでいない。そこで、「さとゆたか」を上回る特性を有し、種子増殖地における採種性が高いF1品種を育成しようとした。
成果の内容・特徴
  1. 「九交B68号」は、「Mi19」を種子親とし、「H95rhm」を花粉親として育成されたデント種×デント種の単交雑一代雑種である。
  2. 熟期は、絹糸抽出期が「さとゆたか」並で「P3358」より約3日遅く、中生の晩に属する。稈長は「さとゆたか」並であるが、着雌穂高は「さとゆたか」および「P3358」よりやや高い(表1)。
  3. ごま葉枯病抵抗性は極強で「さとゆたか」並であり、「P3358」より強い。紋枯病抵抗性は強で「さとゆたか」および「P3358」並である(表1)。
  4. 耐倒伏性は強~極強で、ほぼ「さとゆたか」および「P3358]並である(表1)。
  5. 乾総収量およびTDN収量はともに「さとゆたか」並かそれよりやや高く、多雨・寡照年における減少が少なく、年次変動が小さい安定・多収品種である。乾雌穂重割合は「さとゆたか」並で「P3358]よりやや低い(表1、図1、表2)。
  6. 採種量は、雌雄畦比3:1で14~19キログラム/アール程度が見込まれる。両親の開花期の一致は、両親同時播きでも可能であるが、花粉親を一週間晩播することによりさらに確実になる。
成果の活用面・留意点
  1. 九州および四国地域の春播き栽培に適し、普及見込み面積は1,500ヘクタールである。
  2. 700本/アール以上の密植栽培は避け、5月下旬までの春播き栽培に用いる。
具体的データ
(表1)
図1
表2)
予算区分経常
研究期間1995~1995
発行年度1995
収録データベース研究成果情報

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