夏季における泌乳初期牛用飼料の適正なNDF水準

夏季における泌乳初期牛用飼料の適正なNDF水準

タイトル夏季における泌乳初期牛用飼料の適正なNDF水準
要約夏季暑熱時において、泌乳初期の牛に対する飼料としてTDN、CP及びADF含量が73、16、21%の混合飼料を飽食で給与する場合、NDF含量をおよそ33~35%にすることが望ましい。
担当機関長崎県畜産試験場 福岡県農業総合試験場 九州農業試験場
連絡先0957-68-1135(長崎)
区分(部会名)九州農業
専門飼育管理
研究対象家畜類
分類指導
背景・ねらい夏季暑熱時は、粗飼料の摂取量が減少し、乳量、乳成分が低下するため、飼料中のNDF含量を高める必要がある。しかし、泌乳初期はエネルギー不足の状態にあり、NDF含量を高めると飼料摂取量が減少し養分の不足を助長してしまう可能性がある。そこで、夏季暑熱時おいて、泌乳初期の牛に給与する飼料の適正なNDF水準を明らかにする。
成果の内容・特徴夏季に分泌した牛8頭に対して分娩後5~44日の期間に、TDN、CP及びADF含量をそれぞれ73、16、21%とし、NDF含量を33%または37%に調製した2種類の混合飼料を飽食で給与して泌乳成績を比較すると以下の傾向が認められる(表1)。
NDF含量37%の飼料は、33%の飼料に比べ、
  1. 体重当たりの乾物摂取量に差がないが、体重が大きく減少しTDN充足率が少なくなる。
  2. 分娩後25~44日において、乳量の増加がみられない。
  3. 全期間を通して乳脂率は3.5%を大きく上回り、呼吸数も多いことから、泌乳牛にとって生理的な負担が大きいと考えられる。
  4. NDF含量と乳脂率の関係(図1)から、飼料中のNDF含量が33~35%で乳脂率が3.5%になると推定される。
以上の結果から、夏季に飼料中のNDF含量が高すぎると養分摂取量が不足し、体に蓄積した養分の損失が大きくなり、生理的な負担となる。したがって、夏季における泌乳初期の牛を安全、健康に飼養するためには、飼料中のNDF含量をおよそ33~35%にすることが望ましい。
成果の活用面・留意点
  1. 暑熱時における泌乳初期の牛の飼料設計に活用できる。
  2. TDN含量をさらに高めた場合については、別途検討が必要である。
具体的データ
表1
図1
予算区分県単(長崎、福岡)、経常(九農試)
研究期間1996~1996
発表論文暑熱時における飼料中のNDA含量が泌乳初期の乳牛の乳量、乳成分に及ぼす影響.第48回西日本畜産学会大会.(1997.発表予定)
発行年度1996
収録データベース研究成果情報

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