抗インヒビン血清の投与による卵胞発育促進と排卵数増加

抗インヒビン血清の投与による卵胞発育促進と排卵数増加

タイトル抗インヒビン血清の投与による卵胞発育促進と排卵数増加
要約雌牛の黄体中期に抗インヒビン血清を静脈注射することによって末梢血清中卵胞刺激ホルモン濃度が上昇し、発情時に大型卵胞数(直径10mm以上)が用量反応的に増加し、排卵数も増加する。
担当機関九州農業試験場 畜産部 育種繁殖研究室
連絡先096-242-1150
区分(部会名)畜産
区分(部会名)九州農業
専門繁殖
研究対象家畜類
分類研究
背景・ねらい素畜費低減の有効な技術として安定的な双子生産技術の確立が望まれている。そこで卵胞の発育を促進する卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌を抑制する主要なホルモンであるインヒビンの作用を利用して抗インヒビン血清を投与する方法で内因性卵胞刺激ホルモンを上昇させて卵胞を発育させる新しい双胎誘起法の可能性を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 抗インヒビン血清投与後の末梢血中の32kDaインヒビンに対する結合能は投与量が多いほど長い間維持される(図1)。
  2. 抗インヒビン血清の投与によりFSH濃度が上昇し、高濃度の持続時間は投与量が多いほど長くなる(図2)。
  3. 抗インヒビン血清の投与により卵胞の発育が促進され、発情時の直径10mm以上の大型卵胞数が用量反応的に増加し、排卵数(黄体数)も増加する(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 本研究の結果は抗インヒビン血清の投与が新しい双胎誘起法として利用できる可能性を示す。
  2. 本実験に使用した抗血清と同等の力価をもった抗血清であれば37.5ml~50mlの1回投与で複数排卵が期待できる。
具体的データ
図1
図2
表1
予算区分経常
研究期間1996~1999
発表論文雌牛における抗インヒビン血清の投与がホルモン分泌と卵胞発育に及ぼす影響、第89回日本畜産学会大会、1994 雌牛における抗インヒビン血清の投与による排卵数の用量反応的な増加、第91回日本畜産学会大会、1996
発行年度1996
収録データベース研究成果情報

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