作期が異なる湛水直播及び移植水稲の食味関連形質

作期が異なる湛水直播及び移植水稲の食味関連形質

タイトル作期が異なる湛水直播及び移植水稲の食味関連形質
要約水稲の食味関連形質については、湛水直播栽培と移植栽培との差は小さく、登熟気温の影響が大きい。登熟気温が高いほど精米中のアミロース含有率は低下し、アミログラム最高粘度、ブレークダウンは増加する。飯米のテクスチュログラム特性値(H/-H)は登熟気温が摂氏25~26度の場合に最も小さくなるが、摂氏27度以上では大きくなり粘りがやや低下する。福岡県農業総合試験場・農産研究所・栽培部・作物栽培研究室
担当機関福岡県農業総合試験場 農産研究所 栽培部
連絡先092-924-2848
区分(部会名)九州農業
専門栽培
研究対象稲類
分類研究
背景・ねらい湛水直播栽培を導入して水稲の作付規模拡大を図るためには、播種期と品種を組み合わせて作期幅を拡大する必要がある。そこで、播種期を4月下旬から6月下旬に拡大した場合の食味関連形質を移植と比較して調査し、作期が異なる場合の湛水直播水稲の食味関連形質を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 食味関連形質については、湛水直播栽培と移植栽培との差は小さく、播種期や移植期の影響が大きい。播種期や移植期が早く登熟気温が高いほど、精米中のアミロース含有率は低下し、アミログラム最高粘度、ブレークダウンは増加する。タンパク質含有率には大きな差はみられない(表1、表2、図1)。
  2. 直播の播種期と移植の移植期が同じ場合、直播は移植よりも出穂期は8日程度遅くなり、登熟気温が低下する。そのため、直播の精米中アミロース含有率は移植よりもやや高く、アミログラム最高粘度、ブレークダウンはやや低下する(表1、表2)。
  3. テクスチュログラム特性値(H/-H)が最も小さくなる登熟気温は摂氏25~26度であり、摂氏27度以上では特性値(H/-H)は大きくなり、飯米の粘りがやや低下する(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 湛水直播及び移植水稲の作期決定の際の参考となる。
  2. 登熟気温が摂氏22~29度(出穂後30日間の日平均気温)の条件下で適用される。
  3. 極早生または早生の粳種に適用される。
具体的データ
図表
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予算区分国庫(地域基幹)
研究期間1997~1998
研究担当者原田皓二、田中浩平
発表論文水稲湛水直播栽培における品種と播種期の組み合わせによる作期幅拡大、日作九支報、第64号、1998
発行年度1998
収録データベース研究成果情報

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