メロンつる割病菌4レースに対する市販メロン品種の抵抗性の品種間差異

メロンつる割病菌4レースに対する市販メロン品種の抵抗性の品種間差異

タイトルメロンつる割病菌4レースに対する市販メロン品種の抵抗性の品種間差異
要約メロンつる割病菌の4レース(レース0、1、2及び1,2y)に対する抵抗性検定の結果から、市販メロン130品種は5群に大別される。レース1,2yに対しては、全品種が罹病性を示す。九州農業試験場・地域基盤研究部・病害生態制御研究室
担当機関九州農業試験場 地域基盤研究部 病害生態制御研究室
連絡先096-242-1150
区分(部会名)九州農業
専門作物病害
研究対象果菜類
分類指導
背景・ねらいメロンつる割病菌には病原性が明瞭に分化した4種類のレースが存在するが、各レースに対するメロン市販品種の抵抗性は明らかにされていない。加えて、これまで抵抗性とされていた品種を侵す新しいレース(レース1及び1,2y)の発生が本邦でも確認され、種子伝染によりその分布地域が拡大することが懸念される。そこで、本病原菌4レースに対するメロン市販品種の抵抗性検定を行い、栽培品種の選定及び抵抗性品種の育成に資する。
成果の内容・特徴
  1. メロンつる割病菌の4レース(レース0、1、2及び1,2y)に対する抵抗性検定の結果から、市販メロン130品種はA~Eの5群に大別される。
  2. A群(レース0、1及び2に抵抗性)には9品種が属し、園研台木3号、園研台木4号及びメロンパートナーを台木にすれば、これらレースの発生地域でも発病を回避できる。また、アールスモネ盛夏系、バーデー及びプリンスPF系品種群は、これらレースの発生地域でも自根栽培が可能である。
  3. B群(レース0及び1に抵抗性)に属するのはプリンス1品種のみであり、C群(レース0及び2に抵抗性)にはアスワン、アダム等85品種が属する。
  4. D群(レース0にのみ抵抗性)にはアルバ、R1515A等10品種が属し、全てのレースに罹病性を示すE群にはアイボリー等25品種が属する。
  5. レース1,2yに対しては全品種が罹病性を示し、本レースの分布が拡大した場合にはメロンの産地に大きな被害をもたらすものと考えられる。
成果の活用面・留意点
  1. レースの分布状況に対応した、的確な品種選定が可能となる。
  2. 抵抗性品種を育成するうえで役立つ。
  3. どのレースに対する抵抗性を有しているのかが明らかとなり、生産者に正確な情報が伝達される。
  4. レース1,2yの発生は北海道及び高知県でのみ確認されているが、本病原菌は種子伝染するため、各レースの分布に関する継続的な調査を行う必要がある。
  5. レース0及び2には、レース内に病原性変異系統が存在するため、抵抗性検定を行う際の菌株の選定には注意を要する。
具体的データ
図表
予算区分経常
研究期間1998~1998
研究担当者西和文、並木史郎
発表論文Pathogenic and genetic variation in the Japanese strains of fusariumoxysporum f.sp.melonis.(1998).Phytopathology 88:804-810.ほか
発行年度1998
収録データベース研究成果情報

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