水田におけるスクミリンゴガイ成貝の成長と繁殖

水田におけるスクミリンゴガイ成貝の成長と繁殖

タイトル水田におけるスクミリンゴガイ成貝の成長と繁殖
要約水田内におけるスクミリンゴガイの雌成貝の成長速度と単位面積当たり産卵数は、餌量が少なく貝密度が高いほど減少する。雌雄ともに餌条件とは無関係に盛夏期以後は成長を停止するが、産卵は収穫期まで続く。
担当機関九州農業試験場 地域基盤研究部 害虫管理システム研究室
連絡先096-242-1150
区分(部会名)九州農業
専門作物虫害
研究対象害虫
分類研究
背景・ねらいスクミリンゴガイは水稲直播栽培の普及を妨げている最重要害虫であり、その管理技術の開発が求められている。各種の防除手段がスクミリンゴガイの個体群動態に及ぼす効果を評価するシミュレーションモデルを開発するために、貝の移出入を防いだ4m2の枠を水田内に設置して、成貝の成長と繁殖に及ぼす貝密度と餌条件の影響を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 雌貝の成長は餌条件と貝密度に強く依存し、餌量が多く貝密度が低いほど大型化する。一方、雄貝の成長はこれらの条件の影響をあまり受けず、高密度・給餌無の条件下では小型化するが、その他の条件下ではサイズがほぼ一定になる(図1・図2)。
  2. 雌雄ともに餌条件とは無関係に盛夏期以後は成長をほぼ停止する(図1・図2)。
  3. 水稲栽培期間中の雌雄成貝の生存率は高く、水田内には有力な成貝の天敵が存在しない(図3)。
  4. 単位面積当たりの総産卵数は給餌した場合には貝密度が高いほど増加するが、給餌しなければ貝密度が高いほど逆に減少する。貝が成長を停止したあとも産卵は水稲の収穫期まで続く(図4)。
成果の活用面・留意点
  1. 雌貝の成長と繁殖は貝密度に依存するので、水稲栽培期間中の防除によって翌年の貝密度を低減するためには高い防除圧が必要である。
  2. この成果は,防除手段の効果を定量的に評価し、水田の条件に応じた効果的防除法を策定するモデルの構築に活用できる。
具体的データ]
具体的データ
図表
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予算区分特研(スクミリンゴガイ)
研究期間1998~2000
研究担当者宮本憲治、市瀬克也、松村正哉、足達太郎、有村一弘、遊佐陽一、鈴木芳人、和田節
発表論文スクミリンゴガイの成貝の生長,繁殖,生存に及ぼす放飼密度と給餌の影響,九病虫研会報、44、121、1998(講要)
発行年度1998
収録データベース研究成果情報

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