シラス土壌の湛水直播栽培における落水出芽での出芽向上対策

シラス土壌の湛水直播栽培における落水出芽での出芽向上対策

タイトルシラス土壌の湛水直播栽培における落水出芽での出芽向上対策
要約シラス土壌における湛水直播の落水出芽では、シラス土壌は透水性が良いため、土壌水分の減少が早く、土壌表面が硬くなりやすい。過度の土壌乾燥は、土壌表面硬度を高め、出芽を阻害する。播種後の土壌へ水分補給を行うと、土壌表面硬度が低下し、出芽率が向上する。鹿児島県農業試験場・作物部
担当機関鹿児島県農業試験場 作物部
連絡先099-268-3231
区分(部会名)九州農業
専門栽培
研究対象稲類
分類指導
背景・ねらい九州南部シラス土壌地帯における湛水直播栽培は、播種深度及び出芽苗立の確保のために、播種後は落水して出芽させている。しかし、シラス土壌は透水性が良いため水の落ちが早く、土壌が過度に乾燥する場合があり、出芽に影響を及ぼすことが懸念されている。そこで、落水出芽した場合の土壌特性を把握し、シラス土壌で出芽苗立が確保できる落水出芽法を確立する。
成果の内容・特徴
  1. シラス土壌は、灰色低地土に比べ出芽が遅くなる傾向があり、出芽が遅い種子ほど最終出芽率が低い(図1)。
  2. 播種籾の発芽率は、灰色低地土及びシラス土壌とも差はない。しかし、シラス土壌は、発芽しても出芽に至らない個体が灰色低地土に比べて多い(図2)。
  3. シラス土壌は透水性がよく水の落ちが早いため、灰色低地土に比べ、土壌水分の減少が早く、また土壌表面が硬くなりやすい(図3)。
  4. 落水出芽期間中に土壌に水分を供給すると、土壌表面硬度が低下し、出芽率が向上する(図2,図4)。
成果の活用面・留意点
  1. ポット試験で得られた結果である(乾籾の二倍重の酸素供給剤を粉衣した種子を使用)。
  2. 休眠の醒めた種子を使用する(種子の出芽速度を確認して、必要に応じて乾熱処理を行う)。
  3. スクミリンゴガイ棲息ほ場では食害を受ける場合があるので、走り水程度で長時間の湛水は行わない。
  4. 落水期間中に降雨がなく、土壌が乾燥する場合には水分補給を行う。
具体的データ
図表
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予算区分国庫・地域基幹
研究期間1999~2001
発行年度1999
収録データベース研究成果情報

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