キャベツ後作の湛水土中点播直播栽培における「ヒノヒカリ」の水管理と施肥法

キャベツ後作の湛水土中点播直播栽培における「ヒノヒカリ」の水管理と施肥法

タイトルキャベツ後作の湛水土中点播直播栽培における「ヒノヒカリ」の水管理と施肥法
要約キャベツ後作において基肥量を減じた「ヒノヒカリ」の打込み式湛水土中点播直播栽培では、強度の中干しや2回目の穂肥を省略することにより、過繁茂とならず倒伏が軽減される。また、玄米タンパク質含有率の増加を抑制できる。福岡県農業総合試験場・農産研究所・栽培部・作物栽培研究室
担当機関福岡県農業総合試験場 農産研究所 栽培部
連絡先092-924-2848
区分(部会名)九州農業
専門栽培
研究対象稲類
分類普及
背景・ねらい水稲の打込み式湛水土中点播直播栽培は、水稲と露地野菜の地域複合経営において、作付規模拡大と作業の省力化が図られる技術として期待が大きい。キャベツ後作水田での点播直播栽培法については、耐倒伏性に優れる「つくし早生」を供試し、キャベツ残渣のすき込み時期及び施肥法を明らかにした(平成11年度成果情報)。しかし、作付比率が高く、良食味の「ヒノヒカリ」では倒伏及び食味の低下が懸念されるため水管理を含めた施肥法を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. キャベツ残渣を10a当たり2.7tすき込み、基肥窒素を10a当たり2kgとした場合の「ヒノヒカリ」の初期生育は過剰傾向で、葉色が濃く推移する(表1)。その結果、m2当たり籾数の過剰及び倒伏のため登熟歩合が低下して減収する。さらに、外観品質が低下し、玄米タンパク質含有率が増大する(表1、表2)。
  2. 慣行の中干し期間である8日間を12日間に延長した強度の中干しを行うことにより稈の伸長及び穂数が抑制され倒伏が軽減される。また、穂数及び籾数が適正となり、収量が安定し、検査等級が優れ、玄米タンパク質含有率が低下する(表1、表2)。
  3. 慣行穂肥の第2回目を省略して、穂肥を1回とすることによっても、強度の中干しと同様の効果が得られるが、生育制御の効果は中干しより小さい(表1、表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 「ヒノヒカリ」の打込み式湛水土中点播直播栽培の普及指導資料として活用する。
  2. 中干し期間は、慣行より長い10~12日間とし、田面の亀裂が1~2cm入る状態とする。さらに登熟期間中の水管理は間断かん水として、根の健全化を図る。
  3. キャベツ残渣のすき込み時期は、播種3週間以前を目標とし、基肥は移植栽培の半量以下とする(平成11年度成果情報を参照のこと)。
具体的データ
図表
図表
予算区分国庫(地域基幹)
研究期間2000~2000
発行年度2000
収録データベース研究成果情報

研究成果情報アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat