施設栽培ブドウ「紫玉」の無核化栽培による早熟化と品質向上

施設栽培ブドウ「紫玉」の無核化栽培による早熟化と品質向上

タイトル施設栽培ブドウ「紫玉」の無核化栽培による早熟化と品質向上
要約無核化栽培された「紫玉」は、「巨峰」に比べ糖度が高く、着色が良好で「巨峰」より20日程度早く収穫できる。また、1房450~500gの果実生産が可能であり、10a当たり収量は1.7t程度である。
担当機関佐賀県果樹試験場 落葉果樹研究室
連絡先0952-73-2275
区分(部会名)果樹
区分(部会名)九州農業
専門栽培
研究対象果樹類
分類指導
背景・ねらい佐賀県におけるブドウ栽培は,5月に収穫する早期加温ハウス栽培を除き,梅雨期の長雨・日照不足,夜間の高温等の影響による着色の遅れや商品性の低下が問題となっている。そこで、このような気象条件下でも着色が良く,早期収穫が可能で高収量が確保できる品種「紫玉」の無核化栽培技術を確立し、着色等果実品質の向上と成熟期の促進を図る。
成果の内容・特徴
  1. 「紫玉」は「巨峰」より糖度は高く、減酸は早い(図1、図2)。また、「紫玉」の着色始めは「巨峰」より約10日早い(表2)。
  2. 収穫時の果実品質は糖度、着色とも「紫玉」が高い。果房重は「紫玉」、「巨峰」間に大きな差はなく450~500gの果房となる。また、一粒重は「紫玉」がやや小さい(表1)。
  3. 収穫時の着色割合は、カラーチャート値10以上の着色良好な果房が「巨峰」は約50%であったが「紫玉」は約70%である(図3)。
  4. 1m2あたり着房数と平均果房重から算出した10a当たり推定収量は、「巨峰」、「紫玉」ともに約1.7tとなる(データ略)。
成果の活用面・留意点
  1. 無核化処理は1回目を満開期に、2回目は1回目処理の10日後に実施する。いずれも果房浸漬処理とし、濃度は1回目がジベレリン25ppm+フルメット5ppm、2回目はジベレリン25ppmで行う。
  2. 1月下旬から2月に加温を開始し、着色不良となりやすい6~7月に成熟期を迎える作型のハウス栽培に適用する。
具体的データ
図表
図表
図表
図表
図表
予算区分県単
研究期間2000~2004
研究担当者稲富和弘、松瀬政司、福田浩幸
発表論文ブドウ`紫玉''の無核栽培における果実品質と収量、園芸学会九州支部研究集録、第8号、2000.
発行年度2000
収録データベース研究成果情報

研究成果情報アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat