夏播きニンジンの重粘土壌地帯におけるシードテープ利用による無間引き栽培技術

夏播きニンジンの重粘土壌地帯におけるシードテープ利用による無間引き栽培技術

タイトル夏播きニンジンの重粘土壌地帯におけるシードテープ利用による無間引き栽培技術
要約重粘土での夏播きニンジンのシードテープ栽培により、種子封入間隔は5cm1粒にすれば、潅水チューブで播種後発芽まで2回、計15mm程度を潅水することで、間引き作業無しで、間引きを必要とする慣行法とほぼ同等の品質収量を得ることができる。長崎県総合農林試験場・野菜花き部・野菜科
担当機関長崎県総合農林試験場 野菜花き部 野菜科
連絡先0957-26-3330
区分(部会名)九州農業
専門栽培
研究対象根菜類
分類普及
背景・ねらいニンジンは長崎県の重要な特産野菜であり、露地野菜の低迷の中で、今後ニンジンを主要な品目として生産を拡大し産地育成を図るには、高品質安定生産技術とともに間引き作業の省力化技術の確立が重要である。そこで、シードテープを用い、発芽安定のための潅水方法等の開発により、重粘土での夏播きニンジンの無間引き栽培技術の確立を図る。
成果の内容・特徴
  1. 発芽状況は、間引き作業(48hrs/10a)を必要とする慣行法と、シードテープ法とでは大きな差はない(表1)。
  2. 商品収量は、シードテープ法と慣行法とでは商品価値の高いとされるM級収量でほぼ同等である(表2)。秀品率、尻詰り等の品質もシードテープ法は、慣行法と殆ど遜色がない(表2、表3)。
  3. 重粘土畑でのシードテープ利用の際の発芽率向上と生育収量の安定化には切りわら散布と潅水処理が重要である(表3)。
  4. 潅水法は、播種時の土壌水分が22%程度であれば、晴天が続いた条件下で播種後1週間以内に2回、計15[mm]程度の潅水を行うことで安定した発芽が得られる。
  5. 潅水チューブは、従来の特殊ポリエチレン方式(S社製)と補強剤入り特殊ポリエチレン方式(S社製)とでは両者間に発芽促進効果の差異は見られず、潅水能率が数倍高い後者の方が効果的である。
  6. 切りわらの散布量は慣行量(30kg/a)が発芽の安定にやや効果が高いようであるが、明瞭な差は認められず、潅水量が充分であれば散布量は多少軽減できる(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 覆土の厚さは1~2cm程度を目途に十分に覆土する。
  2. 重粘土壌地帯の基盤整備畑に適用できる。
具体的データ
図表
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予算区分助成試験(地域基幹)
研究期間1999~2000
研究担当者田渕尚一、中島征志郎、泉省吾、入口義春、宮嵜朋浩、寺島正彦
発行年度2000
収録データベース研究成果情報

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