DMI耐性ナスすすかび病菌の発生と防除対策

DMI耐性ナスすすかび病菌の発生と防除対策

タイトルDMI耐性ナスすすかび病菌の発生と防除対策
要約DMI耐性ナスすすかび病菌の発生が現地圃場で認められた。本剤耐性菌に対しDMIの治療効果は著しく低いが、発病初期から予防的に散布すると効果がある。中程度のDMI耐性菌が発生している圃場でも発生初期から防除を行うと、本病の発生を抑制する。佐賀県農業試験研究センター・土壌環境部・病害虫農薬研究室
担当機関佐賀県農業試験研究センター 土壌環境部 病害虫農薬研究室
連絡先0952-45-2141
区分(部会名)九州農業
専門作物病害
研究対象果菜類
分類普及
背景・ねらい近年、ナスの主要病害であるすすかび病に対しDMI(ステロール脱メチル化阻害剤)の効果が低下する事例が佐賀県内各地にみられるようになり、耐性の菌株が出現している可能性が示唆されていた。そこで、県内各地の加温促成栽培ナスほ場から分離した本病原菌のDMIに対する感受性について実態を把握し、耐性菌対策を含めた防除対策を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 1998年6月に佐賀県内23ほ場から採集したナスすすかび病菌100菌株についてDMIのトリフルミゾールに対する感受性を検定した結果、本剤が使用される以前の1987年に県内で分離した感性菌のEC50値が0.00974~0.00991μg/mlであるのに対し、県内分離菌は0.0651~24.1μg/mlとすべてが耐性菌であった。(図1)
  2. トリフルミゾールに対する耐性菌は、他のDMIのフェナリモルおよびミクロブタニルに対しても交差耐性を示し、DMI耐性が確認された。(データ省略)
  3. DMI耐性菌に対しトリフルミゾールの防除効果は低下し、その治療効果はほとんどないものの、予防散布を行うと発病遅延効果が認められる。(表1)
  4. DMIに対し中程度(トリフルミゾールに対するEC50値:1.9μg/ml)の耐性菌が発生しているほ場において、DMIを初発生時から予防的に使用すると,その発生を低く抑えることができる。また、アゾキシストロビン剤と体系で発生初期に防除を行うと、長期間発生を低く抑える。(表2)
成果の活用面・留意点
  1. 西南暖地の加温促成ナス栽培地帯に適用できる。
  2. 発病遅延期間及び防除効果は耐性の程度や菌密度で変動する。
具体的データ
図表
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予算区分国庫
研究期間2000~2000
研究担当者御厨初子、山口純一郎
発表論文DMI耐性ナスすすかび病菌の発生、日植病報、第66巻第2号、2000.
ナスすすかび病の発生推移と発生初期の薬剤防除、九病虫研会報、第46巻、2000.
発行年度2000
収録データベース研究成果情報

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