トマトの萎凋病及び根腐萎凋病抵抗性品種に病原性を有するトマト萎凋病菌レース3の発生

トマトの萎凋病及び根腐萎凋病抵抗性品種に病原性を有するトマト萎凋病菌レース3の発生

タイトルトマトの萎凋病及び根腐萎凋病抵抗性品種に病原性を有するトマト萎凋病菌レース3の発生
要約福岡県内の促成栽培トマトで萎凋病菌レース1、レース2及び根腐萎凋病抵抗性品種を侵す、わが国では未確認であったトマト萎凋病菌レース3の発生を初めて確認した。生産環境研究所・病害虫部・野菜花き病害虫研究室
担当機関生産環境研究所 病害虫部 野菜花き病害虫研究室
連絡先092-924-2938
区分(部会名)九州農業
専門野菜病害
研究対象果菜類
分類指導
背景・ねらい平成9年冬に本県内の促成栽培トマト圃場でトマトの萎凋病菌レース1、レース2及び根腐萎凋病菌に抵抗性を有するトマト台木品種「新メイト」に萎凋病に類似した症状が発生した。そこで、本萎凋症状の原因を解明し、防除対策に資する。
成果の内容・特徴
  1. 萎凋株から分離した菌をトマトに接種したところ、萎凋症状が再現された。また、分離菌はその形態的特徴、生育温度域及び生育適温を調査した結果、Fusarium oxysporumと同定された。以上から本萎凋症状はFusarium oxysporumによるものと判断された(データ省略)。
  2. 分離菌Fusarium oxysporumの分化型及びレースを判別するために各種作物及びトマトの萎凋病菌、根腐萎凋病菌に対して異なる抵抗性を有するトマト品種に分離菌FToFO9701株を接種したところ、同菌株はトマトのみに病原性を示した(表1)。また、トマト萎凋病菌の各レース及び根腐萎凋病菌に対して抵抗性が異なるトマト5品種(レース判別品種に「新メイト」及び「試交FR-3」を追加)では全てに抵抗性の品種「試交FR-3」のみ侵さなかった(表2)。以上の結果から分離菌株はこれまでわが国では未確認であったトマト萎凋病菌Fusarium oxysporum f.sp.lycopersici race3と同定された。
  3. 県下のトマト産地における本病菌レース3の発生実態を調査した結果、平成11年現在で初発地域を含めて3市1町の促成栽培トマト圃場で発生が認められた。
成果の活用面・留意点
  1. トマト萎凋病の防除対策資料として活用する。
  2. トマト萎凋病レース3に抵抗性を有する品種は未だ市販されていないので発病圃場では土壌消毒を徹底し、汚染圃場の拡大防止に努める。
具体的データ
図表
図表
予算区分県単
研究期間1999~2000
研究担当者石井貴明、嶽本弘之
発行年度2000
収録データベース研究成果情報

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