施設栽培トマトでのハモグリミドリヒメコバチおよびツヤコバチ類を利用した総合防除

施設栽培トマトでのハモグリミドリヒメコバチおよびツヤコバチ類を利用した総合防除

タイトル施設栽培トマトでのハモグリミドリヒメコバチおよびツヤコバチ類を利用した総合防除
要約施設栽培トマトにおいて、マメハモグリバエにハモグリミドリヒメコバチをオンシツコナジラミにツヤコバチ類を利用し、その他の病害虫に対してこれらの天敵に影響の少ない選択的農薬を組み合わせた総合防除体系は、慣行防除に比べて殺虫剤の使用量を大幅に削減できる。福岡県農業総合試験場・病害虫部・野菜花き病害虫研究室
担当機関福岡県農業総合試験場 病害虫部 野菜花き病害虫研究室
連絡先092-924-2938
区分(部会名)九州農業
専門作物虫害
研究対象果菜類
分類研究
背景・ねらい近年、農産物の安全性についての関心が高まり、生産現場でも農薬使用量の削減が求められている。施設栽培トマトにおける主要な害虫であるマメハモグリバエとコナジラミ類に対して、ハモグリミドリヒメコバチとツヤコバチ類が有望な天敵として期待されている。そこで、施設栽培トマトでの農薬の使用量を削減するために、マメハモグリバエの土着寄生性天敵、ハモグリミドリヒメコバチの放飼方法を確立するとともに、本天敵やコナジラミ類に対する寄生性天敵と選択的農薬を組み合わせた総合防除の有効性を評価する。
成果の内容・特徴
  1. 土着寄生性天敵、ハモグリミドリヒメコバチの成虫を100~200頭/10a、1週間間隔で3~4回放飼することで、マメハモグリバエの粘着トラップの誘殺数は慣行防除とほぼ同等にトラップ当たり1頭/日以下と低く推移する(平成11年(図1)および平成10年(データ略))。なお、放飼圃場では、寄生と寄主体液摂取によるマメハモグリバエ幼虫の死亡率は50~90%で推移する。
  2. オンシツツヤコバチまたはサバクツヤコバチを定植直後および1月下旬から300頭/10a、1週間間隔で4回放飼することで、オンシツコナジラミを被害許容密度以下に抑制できる(図2)。
  3. 上記天敵類を利用した総合防除では、慣行防除に比べると殺虫剤の散布回数を50~70%削減できる(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 施設栽培トマトでハモグリミドリヒメコバチを利用した総合的害虫管理を普及する際に指導資料として活用できる。
  2. 別様の研究成果「促成栽培トマトの総合防除でハモグリミドリヒメコバチと併用できる選択的殺虫剤」をもとに、総合防除での殺虫剤を選択する。
  3. ハモグリミドリヒメコバチは未登録であるため、農薬登録を取得する必要がある。
具体的データ
図表
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予算区分助成試験(地域重要)
研究期間1999~2000
発行年度2000
収録データベース研究成果情報

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