沖縄主要農作物の抗酸化活性とポリフェノール含量

沖縄主要農作物の抗酸化活性とポリフェノール含量

タイトル沖縄主要農作物の抗酸化活性とポリフェノール含量
要約可食部の抗酸化活性は、ポリフェノール含量に比例して高まる。活性の高いものはサポジラ等のプロアントシニジン含有の熱帯原産果実、紅イモ等のアントシアニン含有農作物、ニガナ等の沖縄特産野菜である。未利用部にも高い活性が認められる。
キーワード抗酸化活性、ポリフェノール、アントシアニン、プロアントシアニジン
担当機関(独)農業技術研究機構 九州沖縄農業研究センター 作物機能開発部 食品機能開発研究室
連絡先096-242-1150 / ikuosu@affrc.go.jp / ikuosu@affrc.go.jp
区分(部会名)九州沖縄農業
区分(部会名)食品
分類科学、参考
背景・ねらい沖縄農作物は長寿食材として注目されているが、その科学的解明は一部の食材で断片的に行なわれているのみである。そこで、沖縄農作物には、生活習慣病予防成分として期待されるポリフェノール等の抗酸化性物質(活性酸素・フリーラジカル等を消去する物質)が高含量含まれていると予想し、同一の抽出法・評価手法を用いて一斉分析する。
成果の内容・特徴
  1. 沖縄主要農作物可食部のDPPH(1,1-ジフェニル-2-ピクリルヒドラジル)ラジカル消去活性(試験管内レベルでの抗酸化活性評価指標)は、ポリフェノール含量に比例して高まる(図1)。
  2. DPPHラジカル消去活性が最も高いグループには、サポジラ、カニステル、スターフルーツ、島バナナ、グアバ等の熱帯原産果実が属する(図1)。これらにはプロアントシアニジンが含まれている(図2)。
  3. 次いでDPPHラジカル消去活性の高いグループは、紅イモ、水前寺菜、赤キャベツ等の紫色系の農作物である。これらにはアントシアニンが含まれている(図2)。
  4. ニガナ、ボタンボウフウ、ヨモギ、ウイキョウ等の沖縄特産野菜もDPPHラジカル消去活性が高い(図1)。
  5. 沖縄主要農作物未利用部には、可食部に匹敵あるいはそれ以上のDPPHラジカル消去活性を有するものがある。可食部の8倍以上のDPPHラジカル消去活性を持つ未利用部の農作物は、レイシ、マンゴー(黄)、島バナナ(適熟)等である(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. DPPHラジカル消去活性、ポリフェノール含量は、生産地・収穫時期、年次等により変動するので、分析例の一つとして取り扱う必要がある。
具体的データ
図1
図2
図3
予算区分沖縄特研(亜熱帯ウリ科)
研究期間2001~2003
研究担当者須田郁夫、沖 智之、増田真美、小林美緒、比屋根理恵、古田 收、西場洋一
発表論文増田真美ら (2002)九州農業研究、64、p50
発行年度2002
収録データベース研究成果情報

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