暖地二期作向きバレイショ新品種「アイユタカ」

暖地二期作向きバレイショ新品種「アイユタカ」

タイトル暖地二期作向きバレイショ新品種「アイユタカ」
要約バレイショ「アイユタカ」は、春作・秋作とも大いもで「デジマ」より収量が多く、滑皮で目が浅くて外観に優れる。ビタミンC含有量が多く、ジャガイモシストセンチュウに抵抗性を持つ、暖地二期作栽培に適した食用系統である。
キーワードバレイショ、食用、暖地二期作栽培、多収、ビタミンC、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性
担当機関長崎県総合農林試験場 愛野馬鈴薯支場 育種栽培科
連絡先0957-36-0043 / nakao@afes.pref.nagasaki.jp / nakao@afes.pref.nagasaki.jp
区分(部会名)作物
区分(部会名)九州沖縄農業
専門夏畑作物
専門畑作
分類技術、普及
背景・ねらい平成4年に暖地において発生が確認されたジャガイモシストセンチュウは、年々発生地域を拡大し、産地の維持にとって重要な問題となっている。汚染の拡大防止には抵抗性品種の栽培が有効であるが、暖地バレイショの主要品種である「デジマ」、「ニシユタカ」、「メ-クイン」は本線虫に対して抵抗性がない。このため、本線虫に対して抵抗性を持つ多収品種の育成を図る必要がある。
成果の内容・特徴1.「アイユタカ」は、1996年春作に、大いも、多収、良食味の「デジマ」を母、ジャガモシストセンチュウ抵抗性遺伝子を二重式に持ち、外観、食味に優れる「長系108号」を父として交配し、1998年から育成・選抜してきた系統である。
2.地上部の生育では、出芽期は「デジマ」よりも春作マルチ栽培で3日、秋作普通栽培で1日遅いが、塊茎の形成・肥大は早い。草型は直立性で、早晩性は「デジマ」よりやや早い中生である(表1)。
3.上いも重は春作・秋作とも「デジマ」より多く、大いもである(表1)。
4.塊茎の皮色は白黄、形は短楕円、目が浅く、滑皮で、大いもでも型崩れや裂開、二次生長などの生理障害が少なく、外観に優れる(表1)。
5.肉色は淡黄で「デジマ」よりやや黄色味が強く、肉質は中程度、大いもでも中心空洞などの内部異常が少なく、ビタミンC含有量が多い(表1)。
6.ジャガイモシストセンチュウに対して抵抗性がある(表1)。
成果の活用面・留意点1.ジャガイモシストセンチュウ抵抗性がある本系統の栽培により、土壌中の線虫密度が低下する。
2.マルチ栽培において出芽がやや遅れるので、芽焼け(高温障害)に注意する。
3.青枯病、そうか病、疫病には弱いので、健全な種いもを使用し、基本的防除を実施する。
具体的データ
表1
予算区分指定試験
研究期間1996~2002
発表論文中尾ら(2002)九農研 64:45
発行年度2002
収録データベース研究成果情報

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