イネ紋枯病抵抗性の省力的なほ場検定法

イネ紋枯病抵抗性の省力的なほ場検定法

タイトルイネ紋枯病抵抗性の省力的なほ場検定法
要約暖地では5月中旬に移植、7月上旬に紋枯病菌を接種し、8月下旬に発病度調査をすれば、省力的に紋枯病抵抗性がほ場検定できる。また、紋枯病抵抗性の指標品種としてWSS3等を利用して、抵抗性が判定できる。
キーワードイネ、紋枯病、抵抗性、ほ場検定、指標品種
担当機関鹿児島県農業試験場 作物部
連絡先099-268-3231 / kuwahara@kaes.pref.kagoshima.jp / kuwahara@kaes.pref.kagoshima.jp
区分(部会名)作物
区分(部会名)九州沖縄農業
専門
専門水田作
分類参考、科学
背景・ねらい近年、消費者から安全・安心な食品が求められており、また、生産者においても環境保全やコスト低減の面から農薬の散布を減らす取り組みが行われている。そのため、水稲病害虫抵抗性品種の育成が水稲育種の重要な研究課題となっているが、紋枯病については抵抗性の検定に労力と時間がかかることが、抵抗性品種を育成する上での問題となっている。そこで、紋枯病菌接種で省力的にほ場検定できる方法を検討するとともに、指標品種の選定を行う。
成果の内容・特徴
  1. 病害虫発生予察基準の紋枯病発病度調査基準を一部変更した調査(発病度調査)による「発病度」は、羽柴の法に準じた調査(被害度調査)から求めた「全体の被害度」と相関が高く、発病度調査でも被害度調査と同様に紋枯病抵抗性を判定できる(表1、図1)。発病度調査に要する時間は被害度調査の約1/4であり省力的である。
  2. 強:「WSS3」、中:「日本晴」、弱:「多収系772」(M202/アケノホシ)を指標として、紋枯病抵抗性の判定ができる(図2、表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 紋枯病抵抗性検定材料を5月中旬に移植、ふすまと籾殻を混ぜた培地で培養した紋枯病菌に籾殻を加えたものを7月上旬にほ場散布し、8月下旬に調査する。
  2. 紋枯病発病程度の区間差が大きいので3区制以上の設計が必要である。
  3. 菌接種後は紋枯病が株の上部から発生しないように、葉の上に乗った籾殻を払い落とす。
  4. 菌1回接種で紋枯病の発病が少ない場合は7月下旬に追加接種を行う。
  5. 出穂期が「日本晴」と前後10日以上違う品種系統については、判定の精度を高めるため、調査時期、指標品種等の検討が必要である。
具体的データ
表1
図1
図2
表2
予算区分次世代稲作
予算区分21世紀プロ
研究期間1999~2003
研究担当者桑原浩和、小牧有三、重水 剛、福井清美、佐藤光徳
発行年度2003
収録データベース研究成果情報

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