シナクダアザミウマの食植性アザミウマ類に対する捕食能力と生活史パラメータ

シナクダアザミウマの食植性アザミウマ類に対する捕食能力と生活史パラメータ

タイトルシナクダアザミウマの食植性アザミウマ類に対する捕食能力と生活史パラメータ
要約シナクダアザミウマ雌成虫の1日当り捕食量は、クワアザミウマとミナミキイロアザミウマの2齢幼虫を十分に与えた場合約12頭であり、本種幼虫にクワアザミウマ2齢幼虫を十分に与えた場合の1日当り捕食量は、1齢が2.4頭、2齢が5.3頭である。クワアザミウマ2齢幼虫を餌とした場合の発育期間(卵~羽化)は18.9日、1雌当り総産卵数は約120卵、内的自然増加率は0.134である。本種がアザミウマ類を捕食することは初めての報告である。
キーワードシナクダアザミウマ、捕食性天敵、アザミウマ類、生活史パラメータ、天敵資材
担当機関鹿児島県蚕業試験場 応用昆虫研究室
連絡先099-274-2606
区分(部会名)九州沖縄農業
分類科学、参考
背景・ねらいシナクダアザミウマは食植性アザミウマ類に対して初めて捕食が確認された日本土着天敵である。本研究では、アザミウマ類に対する本種の天敵資材としての可能性を評価するために、本種の捕食能力および生活史パラメータを明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. シナクダアザミウマ雌成虫の1日当り捕食量は供試する餌密度によって異なり、クワアザミウマとミナミキイロアザミウマでは2齢幼虫を30頭与えると飽和する。摂氏25度条件下では、シナクダアザミウマ雌成虫はクワアザミウマおよびミナミキイロアザミウマの2齢幼虫を1日当り最大約12頭捕食する(図1、図2)。
  2. 摂氏25度条件下でクワアザミウマ2齢幼虫を与えた場合の本種幼虫の1日当り捕食量は1齢が約2.4頭、2齢が約5.3頭である(図3)。
  3. 摂氏25度条件下におけるシナクダアザミウマの卵期間は4.5日で、クワアザミウマ2齢幼虫を餌として与えた場合の本種幼虫の発育期間は、1齢が3.1日、2齢が6.5日、蛹期間は第1蛹と第2蛹がそれぞれ1.0日、第3蛹が2.8日である。卵~成虫羽化までの全発育期間は18.9日、生存率は94.7%である(データ省略)。
  4. クワアザミウマを餌とした場合、シナクダアザミウマの産卵前期間は2.7日、寿命は雄で34.6日、雌で35.2日、雌成虫の産卵期間は31.5日である。また、1雌当りの総産卵数は120.1卵、1日当り産卵数は3.6卵、平均世代期間は30.2日、純増殖率は56.5、内的自然増加率は0.134/日であり、アザミウマ類に対する他の捕食性天敵と比較して高い部類に入る(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 実験に用いたシナクダアザミウマは鹿児島県において採集された土着の個体群である。
  2. 今後、圃場での放飼試験等を通して、実用化レベルの評価を行う必要がある。
具体的データ
図表
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予算区分県単
研究期間1999~2005
発行年度2003
収録データベース研究成果情報

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