年平均気温に摂氏2度の差がある地域間のウンシュウミカンの特性比較

年平均気温に摂氏2度の差がある地域間のウンシュウミカンの特性比較

タイトル年平均気温に摂氏2度の差がある地域間のウンシュウミカンの特性比較
要約 熊本県内の県北と県南では、平均気温で摂氏2度の差がある。温暖な県南の早生ウンシュウ「興津早生」および普通ウンシュウ「白川」は、県北に比べ新梢が長く、果実は果皮の赤味が弱く、クエン酸は低い。また、隔年結果性が強い。
キーワード ウンシュウミカン、興津早生、白川、温暖化、クエン酸、隔年結果
担当機関熊本農研セ 果樹研 常緑果樹研究室
連絡先0964-32-1723
区分(部会名)九州沖縄農業
分類技術、参考
背景・ねらい温暖化に伴い、カンキツでは生育が早まり熟期の促進が図られるが、反面、秋期の高温により温州ミカンにおいては、成熟期以降の新梢・新根の発生、果実着色の遅延、果実肥大の遅伸びや浮皮の発生など当年果実の品質低下と次年度の着花量減少が考えられる。
そこで、今後考えられる品質低下や次年度の着花量減少を防止する技術を開発するため、県南の温暖な地域と温州ミカンの主産地である県北地域との生育状況を比較調査し、温暖化が温州ミカンの生育および果実品質に及ぼす影響を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 調査地区の10年間(1991~2000年)の年平均気温は、県南の芦北地区摂氏16.8度、天草地区摂氏16.2度、県北の熊本地区摂氏14.5度、玉名地区摂氏14.6度で県南の芦北・天草地区が平均気温で約摂氏2度高い(データ省略)。
  2. 「興津早生」および「白川」の春梢の長さ・節間長は、熊本・玉名地区で短く、芦北・天草地区で長い傾向にある。「興津早生」では、春葉の葉面積は熊本地区で小さく天草地区が大きい。「白川」では、芦北・天草地区で葉面積が大きく葉が薄い傾向にある(データ省略)。
  3. 果実形質は、両品種とも芦北・天草地区の果実は扁平、果皮色はa値、a/b値とも低く、赤味の弱い果実である(表1)。
  4. 果実品質は、芦北・天草地区が熊本・玉名地区に比べ果肉歩合が高く、クエン酸が低い(表2)。
  5. 収穫時の着果量の年次間の差は、芦北・天草地区が熊本・玉名地区に比べ大きく、隔年結果性が強い傾向にある(図1、図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 熊本県内のカンキツ産地で、平均気温が摂氏2度程度差がある地区を選定し調査した結果である。

具体的データ
表1
表2
図1
図2
予算区分気候温暖化(1113)
研究期間2003~2007
発行年度2005
収録データベース研究成果情報

研究成果情報アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat